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ユニファイドストレージの新モデル「VNXe3200」も市場へ

データ保護を新定義するEMC、DataDomainの新モデル投入

2014年06月05日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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6月4日、EMCジャパンは「Data Domain」をはじめとしたデータ保護関連の技術や新機能を発表した。また、エントリ向けユニファイドストレージ「VNXe3200」もあわせて投入し、中堅・中小企業向け製品ラインナップを強化した。

エントリ向けの「VNXe3200」と「DD 2200」を投入

 新製品のVNXe3200は、中堅・中小市場向けのエントリ向けユニファイドストレージ。マルチコア最適技術「MCx」を搭載するとともに、アクセス頻度の高いデータをキャッシングする「FAST Cache」やアクセス頻度も応じて仮想プール内のデータ移動を動的に行なう「FAST VP」にも対応。上位機種のVNXに取り込まれた技術や機能を取り込むことで、パフォーマンスを大幅に底上げした。従来機種に比べて3倍の仮想マシン、仮想デスクトップ、SQL Serverのトランザクションをカバーするという。

 価格は600GBのSAS HADD×6本(実効3.2TB)の最小構成で126万5000円(税別)。実証済みインフラである「VSPEX」でも利用可能。中堅・中小企業市場におけるサーバーやデスクトップの仮想化での用途を想定しているという。

 また、新たに投入される重複排除ストレージ「DataDomain DD2200」は、従来のミッドレンジ機種「DataDomain DD620」の後継にあたるモデル。DD620の2倍の最大860TBの論理容量(17.2TBの実効容量)、DD620の3倍にあたる1時間あたり4.7TBの書き込みパフォーマンス(DDBoostを使用した場合)を実現する。DataDomain DD2200は14TBの最小構成で220万円(税別)となっている。

重複排除ストレージ「DataDomain DD2200」

 ソフトウェアとしては最新の「Data Domain OS 5.5」を搭載する。「Data Domain Boost for Enterprise Applications」により、アプリケーション管理者はセルフサービスでOracle、SAPソリューション、SAP HANA、IBM DB2、Microsoft SQL Serverなどのバックアップ/リカバリできるようになったほか、バックアップソフトとして新たに「HP Data Protector」をサポート。また、新たなセキュアなマルチテナント機能により、大規模なエンタープライズやサービスプロバイダーの利用を促進するという。重複排除を高速化するオプションソフト「DD Boost」も強化され、NetWorkerやAvamarなどにおいて、伝送遅延の高いWAN越しでの利用が可能になった。

データ保護製品で数多くのアップデートを実施

 データ保護分野では、前述したDataDomainの新モデル・OSの新バージョンに加え、重複排除用ソフトウェアの「Avamar 7.1」やバックアップソフトウェアの「NetWorker 8.2」、データ保護「Data Protection Advisor 6.1」などが投入された。また、これらのデータ保護ソフトをパッケージ化した「Data Protection Suite」も提供される。

 Avamar 7.1では「vCloud Director」向けのプラグインが用意され、クラウド環境での対応を強化。また、Data Domainとの統合により、すべてのワークロードをData Domain上で実行できるようになった。

 Networker 8.2では、NAS向けのスナップショット管理が容易になったほか、Microsoft Sytem Center Virtual Machine Manager(VMM)用のプラグインが追加。Hyper-Vの仮想マシンをより容易にリカバリすることが可能になった。さらに、Data Protection Advisor 6.1ではREST APIによる拡張が行なわれたほか、ダウンタイムを抑えるクラスタリングも実現する。

 その他、拠点をまたいだボリュームの仮想化を可能にする「VPLEX」およびレプリケーションソフトの「RecoverPoint」の最新版もリリースされ、災害復旧と可用性の統合が一層強化された。

EMCコーポレーション アジア パシフィック ジャパン DPA事業本部 営業担当バイス プレジデント ドミトリー・チェン氏

 発表会では、EMCコーポレーション アジア パシフィック ジャパン DPA事業本部 営業担当バイス プレジデント ドミトリー・チェン氏が、クラウド上のデータが2013年の20%以下から、2020年には40%以上に拡大する一方、世界中で保護が必要なデータのうち、半分以上は未保護状態であることと指摘。データ保護市場の約2/3を保持しているEMCとして、「アプリケーション管理者によるセルフサービスのデータ保護」、「クロスプレミスでの可視化と管理性」、「継続的なデータ保護と可用性」の3つを提供するとアピールした。

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