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ビッグデータ利活用でAKB48総選挙を予測、その結果は?

2014年06月03日 05時06分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 ビッグデータを利活用しようという領域は、ビジネスから公共政策まで多岐に広がっているが、オンラインマーケティング等を手がけるルグランは、ビッグデータを使ってなんと、「AKB48総選挙2014」の結果予測を試みている。

 予測に用いるデータは大きく2種類にわかれ、まず1つは、ホットリンクから提供を受けたブログやTwitter、2ちゃんねるなどのいわゆる「クチコミ関連」のデータ。もう1つは、エム・データから提供を受けたテレビ番組・CMへの「出演情報」のデータだ。

 ブログやTwitterなどでの各メンバーに関する書き込み数や、テレビ番組・CMへの出演量などのデータと、過去の総選挙での得票数との相関関係を分析。総選挙の予測モデルを構築して行った。

 実は、ルグランではビッグデータでのAKB48総選挙の予測を2年前にも実施している。「第4回AKB48選抜総選挙」(2012年6月6日)での予測結果は上位メンバー16名中の15名を的中。確かな実績を残していた。

 しかし、09年~11年のデータから得票数を予測した2年前と比べ、今回の予測で参照した11年~13年は、データと得票数との相関が低くなる傾向が見られ、予測が難しくなっているという。2年前に行った予測では、さまざまな要因がありながらも、「クチコミ関連」と「出演情報」という2つの代表的なデータを見ることで、全体の得票数の動向は、比較的高い精度で予測・説明できたわけだ。

 今回の予測を困難にしているおもな要因として、「全国区から地方区へ変化」と「AKB総選挙の原点回帰」を挙げている。以前はテレビ等への露出が多く「全国区」で人気を得ていたメンバーが上位に選出されていたが、最近は名古屋や大阪、博多など地方都市を拠点に活動するメンバーでも、一定の支持を獲得して上位圏内に進出しているというのだ。

 また、若いメンバーは、古参のメンバーに比べて、TVやCMでの露出が少なく、その分、ブログやTwitterで書き込みも相対的に少なくなる傾向があるが、5月21日に発表された速報では、加入後まもない若いメンバーが多く上位圏内に食い込んでいる。ここからは、握手会などのイベントでの地道な活動を通じて、根強いファンを獲得していることがうかがえる。まさにAKB48の原点ともいえる活動だろう。

ルグランが予測するAKB48総選挙の上位25名
ルグランが予測するAKB48総選挙の上位25名

 「クチコミ関連」と「出演情報」に、さまざまな要因を加味した分析の結果、ルグランでは、速報で1位の指原莉乃と2位の渡辺麻友が逆転すると予測。3位は小嶋陽菜で、以下、島崎遥香、横山由依、柏木由紀、高橋みなみが続く。「AKB48 37thシングル 選抜総選挙」では誰がセンターに輝くのか、ルグランの予測がどれだけ的中するか、6月7日の開票に注目したい。

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