折原一也が体験、新4K対応ビエラの進化ポイントはここだ! 第3回
抜群に使いやすい音声操作やスマート機能を体験
VIERA AX800は人を認識し、最適な情報と番組を提供する
2014年05月29日 11時00分更新
見たい番組にダイレクトに飛べる、音声タッチパットリモコン
筆者がAX800を実際に操作して、テレビの視聴体験として“新しい”と感じたのが、リニューアルされた「音声タッチパットリモコン」による音声操作だ。
まず、その特徴を解説する前に、テレビに音声操作がなじむのか……という事に疑問を持つ人がいるかもしれない。今なら間違いなくイエスと答えたい。
ほとんどの読者が利用しているスマートフォンで、情報検索をする際にキーワードを音声入力することが増えていないだろうか? 数年前にはスマートフォンでもタッチ入力が当たり前と筆者も思っていたが、文字入力パットに音声認識が用意されたタイミングで時々利用するようになった。今では手打ちより音声認識で入力した方が早いし正確……と日常的に使うようになってしまった。
そんな音声操作が普及している最中、AX800でより洗練された音声認識が実装された。そう考えるとその未来への期待度の高さがよく分かることだろう。
AX800の音声認識の機能の特徴は、「音声タッチパットリモコン」のボタンを押すだけでシンプルに呼び出せ、そして目的の番組・コンテンツにダイレクトに飛べるということだ。
音声とリモコンで設定する、3種類の録画予約
リモコンの★を押すことで「お気に入り」として録画予約が可能。また、音声でUSB HDDやDIGAなど録画先を選べる。番組表上のアイコンも区別され、分かりやすい。
「○○をインターネットで検索」「○○を録画番組から検索」「○○を動画から検索」のように、番組名や人名、キーワードと検索対象を話すことで、「マイチャンネル」の画面から一気にキーワード検索に飛べる。つまりGUIを開くという段階をスキップできる。元々テレビ付属のリモコンは文字入力には不向きだ。キーワードを音声で一気に認識できる利便性は、もしかしたらスマートフォンより上かもしれない。
AX800に搭載された音声認識の機能はとても汎用性があるもので、チャンネル変更やボリューム変更など基本操作は勿論、番組表からのキーワードやジャンル検索にも使えるし、「録画予約」と話せばUSB HDDに録画予約もできる。
AX800とビエラリンク対応のDIGAを接続し、「ディーガに録画予約」と話しかければ、レコーダーへの録画予約も音声のみで完結する。さらに2014年版DIGA DMR-BXT970/BXT870は「マイチャンネル」への連動も組み込まれているので、録画済みの番組もすべてヒットする。全録レコーダーの「BXT970」「BXT870」があれば、登録した全チャンネル(ちなみに最大10chまでの全録対応)を、(設定によるが)約21日蓄積できる。それを「マイチャンネル」から自在に呼び出せると考えると、その便利さは、今までのレコーダー連携の域をはるかに超えたものと言えるだろう。
以上、「インフォメーションバー」「マイチャンネル」「音声認識」と3つの機能を中心に解説してきた。パナソニックの薄型テレビ4K VIERA AX800シリーズの新機能は、「シンプル」かつ「ダイレクト」という2点に集約されていると思う。ネット動画、クラウド、そしてスマートフォンと時代のトレンドを汲み取り、多機能を目指すのではなく、簡単で使いやすいものを作り上げた。AX800のスマートテレビ機能は、今までのテレビにはない革新に成功しているのだ。
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