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折原一也が体験、新4K対応ビエラの進化ポイントはここだ! 第3回

抜群に使いやすい音声操作やスマート機能を体験

VIERA AX800は人を認識し、最適な情報と番組を提供する

2014年05月29日 11時00分更新

文● 折原一也、写真●篠原孝志(パシャ)

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放送とネット動画を対等に扱い検索を可能とする「マイチャンネル」

 「4Kテレビ」というと、多くの人は最高画質(4K放送や現行ソースでも高画質なBDなど)のコンテンツを観るものと考えてしまいがちだ。しかし日常生活においては、テレビ放送が重要なソースであることは間違いないし、より間口を広く捉えればユーザーの触れる映像全体のなかでネット動画の割合も大きい。

 AX800に搭載された「マイチャンネル」の画面は、AX800が4K画質だけでなく、ネット時代を見据えた設計だと主張する新しいUIだ。

マイチャンネルは、自分の見たいコンテンツに簡単にアクセスできる機能。録画番組や放送中の番組だけでなく、ネットや外部機器との連携も統合されている(左)。ソースごとの絞り込みも可能だ(右)

 「マイチャンネル」の基本的な役割は、コンテンツを横断して検索してくれること。そして登録したユーザーの録画や視聴の履歴から「放送番組」、「録画番組」や「ネット動画」(YouTubeなど)、「全録ディーガ BXT970/870のコンテンツ」から、お勧めの番組を横断して表示してくれるということだ。お勧め番組はリモコンの★ボタンを押してすぐに学習させられるし、もちろん自分でキーワードを入力した検索にも対応する。

 言葉で説明するとシンプルなものだが、いざ実際に「おすすめ」が画面にタイル状に並んだ画面を見ると、ネット動画の大きな存在感に気付くはずだ。「おすすめ」や「番組検索」というと、従来のテレビの発想では放送の番組情報や録画番組を指していた。しかし、AX800の「マイチャンネル」の画面では「ネット動画」まで完全に同列に並ぶ。もちろん選択すれば、すぐに再生が可能だ。

マイチャンネル・マイホームのパーソナライズ設定

ユーザーを登録しておくことで、マイチャンネルやマイホームはより使いやすくなる。音声入力や内蔵カメラを活用することで、テキストや写真の登録も簡単だ。

 例えば、「サッカー」のようなスポーツ、歌手やアーティストのプロモーションビデオなどは、テレビ放送用の番組と同じぐらい多数、ネット動画として公開されている。自分の求める動画であれば、テレビ放送であろうとネット上の動画であろうと何でもダイレクトに視聴できるテレビ……と考えると、AX800は極めてネット動画をテレビ放送に近い地位で扱うテレビとも言える。

 特にAX800でネット動画を視聴して気付いたのは、4Kパネルで58型の大画面でも、フルHDにも満たないYouTubeの動画が十分キレイに見られるということだ。最新鋭の「4Kファインリマスターエンジン」は、ネット動画にも有効に働くものだと改めて実感する。

Panasonic 4Kチャンネル

 また、AX800らしいネット動画の楽しみ方もある。「Panasonic 4Kチャンネル」を通して、YouTubeなどに公開されている4K解像度のムービーを独自に紹介しているのだ。4K試験放送も6月にはスタートするとは言え、まだまだ少ない4Kコンテンツを補完してくれる。AX800は「4K」にも「ネット動画」にもベストな薄型テレビと呼べるだろう。

 さらに、パナソニックの対応する「マイホーム/マイホームクラウド」のプラットフォームも実装され、ビデオやテキスト、写真を友人と共有するプラットフォームとしての発展性も持つ。テレビとネット動画から上手く融合を果たしたAX800だけに、スマホやタブレットとの連動性も今後向上していくことだろう。

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