2014年版、ホテルの有線LANをWi-Fi化する「小型ルーター」比較! 第1回
高速11ac、軽量、有線LANをWi-Fi化する小型ルーター選びはココがポイント!
2014年05月02日 11時00分更新
3製品ともにたったの20g以下! 軽量&小型のWi-Fiルーター
それほど速くなくてもいいという場合は、11n対応のWi-Fiルーターが選択肢に入ってくる。11n製品の特徴は、ずばり軽さと小ささ。10g台の製品が充実していて、スティックタイプで持ち歩きやすい。さらに、その軽さでUSBケーブルも内蔵しているという機種もあり、悩ましい選択となることだろう。11ac製品では、ほとんどの製品で簡易設定のみしか行えなかったが、11nでは詳細項目が用意されているのでセキュリティーを気にするユーザーにもおすすめだ。
USBケーブル内蔵で最軽量の
アイ・オー・データ機器「WN-TR2K」
本機の最大の魅力は軽さ。USBケーブルを内蔵しつつ、重量はたったの17gととにかく軽い。別途、USBケーブルを携帯する必要がないので荷物をシンプルにすることができる。設定項目も豊富で、DHCPサーバーやポート解放設定など据え置き型のルーター同様の細かなセッティングが可能。気が利いているのが、本体に貼付けられたシール。SSIDやセキュリティキーといった基本項目の記載のほか、IPアドレスも記されている。接続後に管理画面を開くとき、マニュアルやDHCPの割当アドレスを確認せずとも、本体記載のIPアドレスをブラウザーに入力するだけでいけるという点はうれしい。
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WAN側のMACアドレス変更などマニアックな設定もできる
ASUS「WL-330NUL」
見た目はスティックタイプの小型Wi-Fiルーターだが、設定項目は独特。管理画面へのログインID入力は不要で、本体にプリントされたパスワードを入力するだけと手軽。設定項目はSSIDおよびセキュリティキーの変更といった基本的な項目はもちろん、特定のMACアドレスからのみWi-Fi接続を許可するといった制御も可能。
便利なのがWAN側のMACアドレスを変更できるという機能。海外のホテルなどでは、特定のMACアドレスの機器のみ接続できるという特殊なネット環境もあるが、そうした場合でもWi-Fiで共有できるようになる。
ただし、複数の端末の接続を禁止しているということもあるので、その都度ホテルに利用許可を取ってから使うように心がけたい。また、ゲスト用のSSIDを用意することも可能。
個別にログインIDやパスワードを作成して細かく使用権を制御できるという機能もある。グループ旅行などで、回線を複数のユーザーと共有したいときに便利だ。また、給電用のACアダプタも付属している。とはいえ、USBからの電源供給が可能な設計なので、付属のACアダプターを使わずに、PC本体のUSB端子からでも給電可能だ。
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本体重量わずか12g! 豊富な設定項目が用意された
エレコム「WRH-150」
USBケーブルを内蔵しない代わりに11n対応のルータとしては最軽量の12gを実現した製品。Androidスマホなどでケーブルを共用でき、さらにできるだけ軽い方がいいという場合には最適。
特筆すべきは、設定項目の多さ。インターネット共有は行うが、端末どうしのアクセスを禁止してセキュアな環境を構築できるセパレータや、電波強度を抑えて隣の客室との干渉を防ぐ機能、MACアドレスを指定してアクセスコントロールする機能など非常に多彩な設定ができるようになっている。
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