アップデートで3D性能は向上するのか?
次に、アップデート前後で3Dグラフィックス性能に変化があるか見てみよう。総合的な3D性能を計測する「3DMark」では、DirectX 9相当の「Ice Storm」でスコアが「39949」から「40318」に上昇した。スコアの差は0.9%程度で、前掲の総合系ベンチマークと同様、わずかに向上した。
「3DMark Vantage」についても、アップデート後はスコアが0.6%上昇した程度。詳細を見ると、GPUのスコアはほぼ変わらず、CPUのスコアが向上している。システム内部の処理が改善されているのだろう。
3Dゲーム系のベンチマークとして「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.00」を試したところ、1280×720ドットの解像度で画質を「低品質」に設定したテストのみスコアが低いが、そのほかは0.5~0.7%程度スコアが上昇している。上がり幅がほかのベンチマーク結果と同程度であることから考えると、アップデートによってシステム全体のパフォーマンスがやや上昇している程度で、特にゲーム性能の向上はなさそうだ。
「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.00」(1280×720ドット)ベンチマーク結果 | ||
---|---|---|
アップデート前 | アップデート後 | |
低品質 | 5317(快適) | 5292(快適) |
標準品質 | 4362(普通) | 4393(普通) |
最高品質 | 2676(やや重い) | 2689(やや重い) |
アップデートを行なう価値は十分ある
今回はWindows 8.1 Update適用前後のベンチマーク結果を比較してみたが、アップデートによってパフォーマンスの向上はわずかに見られたものの、はっきりわかるほどの違いを感じられなかった。
テストに利用した「LuvBook L」シリーズの「LB-L471X」は、CPUにCore i7-4500U(1.80GHz)を採用し、8GBメモリーと256GB SSDを搭載したハイスペックマシンである。元からサクサク動くことを考えると、アップデートによるパフォーマンスの向上が実感できないのは当然かもしれない。だが、スタート画面をはじめ、全体的な操作性が改善されたことを考えれば、アップデートを行なう価値は十分あると言える。
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