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安倍首相がベンチャー促進に開業率10%を掲げる 新経済サミット2014

2014年04月10日 22時00分更新

文● ガチ鈴木/アスキークラウド

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 2014年4月9〜10日、新経済サミット2014が開催。9日には安倍晋三内閣総理大臣が来賓挨拶に登場。イノベーションや、ベンチャー、新事業創出を成長戦略の大きな柱と位置付けると提言した。新経済サミットは楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長を代表理事に、GMOの熊谷正寿氏やサイバーエージェントの藤田 晋氏らを理事に、IT企業を中心とした「新経済連盟」が主催する経済会議。昨年初めて開催し、今年もグローバルに活躍するIT起業のリーダーたちを招きイノベーションを中心としたセッションを2日間にわたって繰り広げた。

 安倍首相は開業率を欧米並みの10%台とすることを目標に、IT活用の規制改革に取り組むとした。具体的にはパーソナルデータなどビッグデータの活用のため個人情報保護法の改正、またマイナンバー利用活用に、電気水道ガスなどの公共サービス、自動車登録などの手続きをペーパーレス化にも取り組む。

2013年の新経済サミットの前夜祭に続き、安倍晋三内閣総理大臣が登場。

 さらに東京圏、関西圏、福岡などに産業の国際競争力を強化するとともに、国際的な経済活動の拠点の形成を促進するため、雇用などの岩盤規制の打破をもくろむ国家戦略特区を示した。特に福岡市では雇用分野の規制の改革拠点として、ベンチャー創業支援を強力に推し進めるとした。「イノベーションによって、産業構造を変換し新陳代謝を起こしていく、原動力は起業家のチャレンジ精神にほかなりません。たえずイノベーションがおこり、世界をリードする新産業が、次々と誕生する。ぜひそのような国を一緒に作り上げていこうじゃありませんか」との挨拶で、新経済サミット2014は開幕した。

 今年の基調講演は、オラクルのラリー・エリソンCEO。各セッションには、日本上陸を果たしたばかりのYeipのジェレミー・ストップルマンCEO、LINEの森川亮代表取締役社長など国内外のITリーダーをはじめ、航空業界からAirAsiaのトニー・フェルナンデスCEO、そのほか投資家、ベンチャーキャピタリストなどが登壇。参加した起業家、経営者、学生などにまさに今イノベーションが起きている現場の動向などを示した。

■関連サイト
新経済サミット2014

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