メディア視聴行動分析サービスを提供するニールセンは、スマホからのインターネット閲覧やアプリ利用を数値化するスマホ視聴率「Mobile NetView(モバイル・ネットビュー)」と、パソコンからのインターネット視聴率情報「NetView(ネットビュー)」を調査・分析している。2月のデータからは、スマホからパソコンへシフトするユーザー動向がみえてきた。
インターネット利用者数は、パソコンユーザーが5237万人でスマホユーザーが3874万人となり、スマホユーザーの規模がパソコンユーザーに対して74%にまで拡大したという。年代別にみると20代と30代ではスマホユーザーがパソコンユーザーを上回った。
こうした変化はオンライン上でのサービス利用にも影響が表れ、たとえば「オンラインモール」と「ビデオと映画」の分野では、スマホからのユーザー数がパソコンからのユーザー数と肩を並べた。個別にみると、楽天市場は昨年の12月時点ですでにスマホユーザーがパソコンユーザーを上回り、アマゾン・ドットコムやユーチューブ(YouTube)をはじめ、ニコニコ動画を運営するニワンゴでは、2月を境に、ユーザー数でスマホがパソコンを上回った。
スマホは通話のみならず、SNSやゲーム、音楽をはじめ、ビデオや映画、ショッピングなどさまざまな分野にまで用途が広がり、ユーザー数を増やしている。一方でパソコンの居場所は徐々に失われつつあるようだ。