このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

「CP+2014」ソニーブースで気になったデジカメ

2014年02月15日 11時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

カメラを使い慣れたユーザー向けの「α6000」

 一方、α6000はというと、これは慣れているユーザー向けの設計になっている。α5000はボタン類が最小限になっているのに対して、α6000はモードダイヤルやコントロールダイヤル、AEL(AEロック)などがあり、ちゃんと設定しながら撮影したい人を意識している。レイアウト的にはNEX-7と似ているため、機種変更した場合の戸惑いは少ないだろう。NEX-5系統からのステップアップの場合は、少し慣れが必要になるハズだ。

α6000はグリップが大きめで、ホールドしやすい

 また、分かりやすい違いとしては、有機ELファインダー「OLED Tru-Finder」(トゥルーファインダー)がある。低遅延とのことだったが、フレームレートは30fpsのようで、シャッターのタイミングをつかみにくく感じた。プレビュー用ディスプレー側よりもフレームレートが低いため、しばらく慣熟が必要だろう。といっても、電子ビューファインダーがあるとフレームワークが楽なのは確かなので、状況に応じて使用すれば今まで以上に楽しく撮れるのではないだろうか。

α6000の背面。有機ELファインダー「OLED Tru-Finder」の存在が大きい。またAELボタンやメニューボタンなどが追加されている

α6000の本体頂部。シャッターやズームレバーのほか、カスタムボタンやモードダイヤル、コントロールダイヤルが用意されている

 有機ELファインダーの遅延は慣れの部分だが、シビアなタイミングを要求されるシーンには厳しいと感じる人が多いだろう(それでも、NEX-7より応答性はよくなっているようだ)。運動会や低速の車両にはいいが、それ以上の動体となると、AF-Cと連写で押さえることになる。

 もうひとつ、位相差検出方式とコントラスト検出方式を組み合わせた「ファストハイブリッドAF」によりフォーカスまでの時間がごく短く、会場で動体を捉えてみたところスムーズに追うことができた。よりシビアなシーンにはαマウント(αシリーズといえなくなったのがやや面倒だ)のボディといった住み分けだろうか。なお、さらに遅延を減らせるかもと説明員は話してくれた。どうしても信号的な限界はあるが、今後のファームウェアアップデートに期待したい。

GUIを統一させる動きがあり、今回紹介した機種はほぼ同じGUIになっていた

 ともあれ、α5000α6000α7とEマウントのラインナップが揃った。CP+ではαマウントのボディの発表はなかったのが残念だが、天候の影響を受けにくく、CP+へ足を運べる読者は会場でネットリと触ってみてほしい。

ソニーストア

ソニーストア

ソニーストア

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中