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EVの中古電池がメガソーラーの出力安定化に貢献

住友商事、世界初の大型EVリユース蓄電池システム完成

2014年02月07日 17時49分更新

文● 行正和義

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現地写真

 住友商事は、電気自動車(EV)で使用した電池を再利用する世界で初めての大型蓄電池システムを開発、大阪市此花区夢洲に設置を完了し、2014年2月から実証事業を開始した。

 この事業は環境省の平成25年度「再生可能エネルギー導入のための蓄電池制御等実証モデル事業」に選定されたもので、場所は大阪市此花区夢洲の大阪市環境局北港事務所敷地内。今後3年間、隣接するメガソーラー「大阪ひかりの森発電所」の出力変動抑制効果を測定すると同時に、災害時における電力供給の検証、中古電池の有効な活用を実証実験する。

メガソーラー「大阪ひかりの森プロジェクト」は住友商事、日立造船、ジュピターテレコムなど企業7社の共同事業

 住友商事は日産自動車と共同でEV用リチウムイオン電池の再利用に取組む合弁会社「フォーアールエナジー」を設立しており、本事業のために開発したシステムの蓄電池部分にはフォーアールエナジー開発の制御技術を利用。現在日産リーフ16台分の電池が利用されており、蓄電規模は0.6MW/0.4MWh。最大24台分まで増設可能となっている。

メガソーラー「大阪ひかりの森プロジェクト」は出力10MW(一般家庭3200世帯分)

 将来、EVの中古電池が大量に回収されることが予想され、これらを活用して大型蓄電池システムとして安全に運用する技術を確立するという。

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