パフォーマンス向上のカギは"等倍表示"にあり

「LIFEBOOK SH WS1/M」はスケーリング変更でパフォーマンスが改善されるのか？ (4/4)

2014年03月21日 11時00分更新

文● 高橋量

重めのゲームは拡大表示のほうが有利？

　つぎに「LIFEBOOK WS1/M」の3Dゲーム系ベンチマークの結果を見てみよう。PC版「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族オンライン」の快適さを計測する「ドラゴンクエストXベンチマークソフト Ver.1.00」では、1280×720ドット表示だと等倍表示のほうがスコアが高く、1920×1080ドットの場合は拡大表示のほうがスコアが高いという結果になった。

「ドラゴンクエストXベンチマークソフト Ver.1.00」のベンチマーク結果
	拡大表示（デフォルト）	等倍表示
標準品質、1280×720ドット	3761	4076
最高品質、1280×720ドット	2306	2408
標準品質、1920×1080ドット	2114	2042
最高品質、1920×1080ドット	1211	1164

「ドラゴンクエストXベンチマークソフト Ver.1.00」のベンチマーク結果

　「ファイナルファンタジーXIV：新生エオルゼアベンチマークキャラクター編」では画質と解像度の組み合わせを変えてテストを行なってみたところ、すべてのテストで等倍表示のほうがスコアが高かった。

「ファイナルファンタジーXIV：新生エオルゼアベンチマークキャラクター編」のベンチマーク結果
	拡大表示（デフォルト）	等倍表示
標準品質（ノートPC）、1280×720ドット	2719	2735
高品質（ノートPC）、1280×720ドット	1753	1804
最高品質、1280×720ドット	1274	1288
標準品質（ノートPC）、1920×1080ドット	1450	1451
高品質（ノートPC）、1920×1080ドット	886	909
最高品質、1920×1080ドット	627	650

「ファイナルファンタジーXIV：新生エオルゼアベンチマークキャラクター編」のベンチマーク結果

　そのほかのゲーム系ベンチマークの結果については以下のとおり。3種類のベンチマークのうち、拡大表示のほうがスコアが高かったのは比較的重めの「バイオハザード6ベンチマーク」のみだ。

そのほかのゲーム系ベンチマーク結果
	拡大表示（デフォルト）	等倍表示
ファンタシスターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0	992	1259
モンスターハンターフロンティアオンラインベンチマークソフト第3弾【大討伐】	2233	2272
バイオハザード6ベンチマーク	1524	1500

「ファンタシスターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0」ベンチマーク結果

「モンスターハンターフロンティアオンラインベンチマークソフト第3弾【大討伐】」ベンチマーク結果

「バイオハザード6ベンチマーク」ベンチマーク結果

　以上の結果から考えると、3D描画処理が重くなるほど等倍表示ではパフォーマンスが低下してしまうのかもしれない。そう考えると、3D系ベンチマークで拡大表示のほうがスコアが高くなったのも合点がいく。ただし「ファイナルファンタジーXIV：新生エオルゼアベンチマークキャラクター編」の結果が唯一異なるため、ソフトによって異なる場合もあるのだろう。

少しでも動作を軽くしたいときの奥の手として有効か

　今回は「LIFEBOOK WS1/M」のかなりマニアックな検証になってしまった。ネット閲覧や文書作成など、日常的に使うぶんにはほとんど差は感じられないだろう。拡大表示と等倍表示では文字の大きさが大きく変わるため、作業しやすい方を選ぶといい。しかし3Dゲームの動きを少しでも改善したいときや、高度な画像処理で処理が重く感じるときなどに、奥の手として使うにはアリかもしれない。