「Lightroom」「Photoshop」で画像処理をテストしてみた
写真関連のアプリケーションの多くは、いまだCPUに頼るものが多く、Photoshopや一部現像ソフトがGPGPUに対応しているくらいで、基本的にはCPU性能いかんによって、補正や現像速度が変化してくる。またコア数がものをいうことも多く、クアッドコアのAtom Z3770を採用したARROWS Tab WQ1/Mはどうなのか気になるところだろう。
「WIN SOCORE SHARE」を利用して「Windowsエクスペリエンスインデックス」の結果を確認したところ、トータルの数値は「4.1」。プロセッサは「6.8」で、CPU性能としては上々だ。
次にデジカメで撮影した2020万画素のRAWデータをLightroomに取り込んでチェックしてみた。ファイルサイズはともに20MB前後で、ファイルサイズと画素数だけでいえば、ミドルクラス以上のものなので、参考値になるだろうと判断した。ARROWS Tab WQ1/Mにコピーしたファイルは100枚で、トイレに行っている間に終わっていたので、待ち時間はさほど気にしなくてもよさそうだ(計測し忘れたの)。
Lightroomでの処理チェックは、まず現像から。100枚を選択して、長辺900ピクセルのJPEGに変換してみた。結果からいうと、1枚あたり10〜18秒で、プリチェック用としてはけっこうイイ感じの実行速度だ。もちろん、その間はCPU負荷が高くなり、またメモリーの使用量もほぼ最大になるため、現像以外の操作はストレスの溜まるものだった。
次に軽く補正をかけてみたのだが、スペックの高いデスクトップ機と比較すると、微妙な処理待ち時間が生じていたため、その場で細かく補正はあまり考えないほうがよく、あらかじめプリセットを用意しておくに限る。
Photoshopの挙動もチェックしてみたが、長辺900ピクセルの写真はかなり快適だったが、2020万画素の場合は、複数枚を読み込ませた時点でメモリーが足りなくなった。1枚のみを処理しようとした場合も、Lightroom同様に処理待ちが目立ったため、補正は割り切ったほうがいいだろう。どうしてもサクサクと補正などをしたい場合は、上位機種にあたる「ARROWS Tab WQ2/M」を考えてみよう。ただまぁ、出先でそれほど待たずに100枚を処理できるため、それだけも評価は高い。
ちなみに、Lightroom現像時の負荷と処理速度からすると「SILKYPIX」も同様にやや処理待ちはあるものの使えるレベルだと思われる。筆者愛用の「DxO」は重すぎてツラかった。