2560×1600ドット表示対応のWindows 8.1タブレット
「ARROWS Tab WQ1/M」のスペックを再確認
ARROWS Tab WQ1/Mは、10.1型のタッチパネルを搭載する。OSはWindows 8.1 (32bit)で、Intel Atom Z3770(1.46GHz、4コア/4スレッド)を搭載する。メモリーは4GBになっており、「富士通 WEB MART」の場合ストレージとして64GB SSDか128GB SSDを選択可能だ。タッチパネルは、10.1型ワイド(2560×1600ドット、16:10) IPS Alpha液晶、299ppiといったスペックで、sRGBのデータを見るぶんには、色再現性が高く、画像のプリチェックに向いている。正直なところで、Adobe RGBにも対応してほしいところだが、それはもうちょっと先の未来になるだろう。
細かなスペックは記事冒頭の表を見てもらうとして、写真関連で重宝しそうなのは、1024段階の筆圧感知が可能な電磁誘導方式デジタライザーに対応している点だろう。Photoshopにしろ、Lightroomにしろ、その他現像アプリケーションにしても、操作のためのインターフェースが細かく、指先で行なうのは面倒だ。そのときにスタイラスがあれば、細かい調整も比較的やりやすくなる。
今回、ストレージサイズが64GBのモデルを借りたのだが、1日の撮影量が標準的であれば、RAWフォーマット前提での換算で20GBほど写真用のスペースとして確保できるユーザーが多いのではないだろうか。JPEGの場合は、より多くの写真を取り込めるだろう。
ただ実際には、ARROWS Tab WQ1/Mのストレージは簡易的な置き場所と考えて、写真をサッとチェックしたいだけとか、数枚だけを速報的にSNSにアップロードしたい場合のほうが気になるユーザーが多いと思われる。
そこでチェックしたのが、ストレージの性能だ。これはCrystalDiskMark 3.0.3で実行してみた。シーケンシャルリードは上々だが、シーケンシャルライトは、45.96MB/sになった。フルサイズのRAWファイルは20〜30MBであることが多く、枚数が多い場合はややスピードは出ないと思ったほうがいいだろう。逆にRAWとJPEGを同時に書き出し、JPEGだけという場合のストレスは低くなるだろう。これは本体に搭載されたUSB 3.0端子のおかげでもある。現在では、USB 3.0対応カードリーダーは一般的になっており、またSDカードなどのストレージも高速なものが増えているため、写真向きの条件をいくつか満たしているわけだ。
またARROWS Tab WQ1/Mは、microSDXCカードスロットも備えており、本体側のストレージが足りない場合には、microSDXCカードをストレージとしても活用できる。ただし、これもCrystalDiskMark 3.0.3の結果を見るに、RAWデータの場合厳しい。そのため、ある程度割り切った運用を考える必要が出てくるはずだ。