待望の新型アイフォーン 5s/5cが発売されたことで、2013年9月以降、世界のスマホのOS別販売シェアはiOSがさぞかし席巻しているかと思いきや――。
カンター・ジャパンが発表した携帯電話・スマホ・タブレットの購買・使用動向調査「カンター・ワールドパネル・コムテック(コムテック調査)」によると、世界の主要9カ国において、13年9~11月に売れたスマホのOSはアンドロイドがiOS(アイフォーン)を圧倒した。
日本を除く8カ国は50%以上をアンドロイドが占有。iOSのシェアは、オーストラリアとイギリスがかろうじて3割を獲得したが、フランスとドイツ、中国では2割を下回り、イタリアはわずかに1割で、スペインは1割すら切ってしまった。本国のアメリカでもiOSは43.1%にとどまった。スペインを除きいずれも、iOSの販売シェアは前年同期比を下回り、iOS人気が低迷しつつある。
日本にいると、こうした海外事情はうかがい知れず、アイフォーンが世界中で人気を博していると思いがちである。というのも、日本の販売シェアはアンドロイドの30%に対してiOSが69.1%の高いシェアを獲得。海外とは正反対の状況だ。アップルにとって日本が貴重なマーケットであることは明らか。この傾向が続けば、やがて、日本人の好みにあわせてアイフォーンが進化するようになるかもしれない。機能や仕様が日本でしか通用しないものに進化すること――それはアイフォーンのガラパゴス化を意味する。
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■カンター・ジャパン