今年こそ65万円特別控除をゲットだ!
「やよいの青色申告14」で始めよう フリーランスの確定申告
出て行くお金の入力
出て行くお金、つまり経費の入力も「簡単取引入力」を使えばカンタン。気にするのは勘定科目(経費の分類)ぐらいですが、これも基本はソフトのメニューから選ぶだけ。現金で買ったなら「現金取引」、銀行振込や銀行から引き落としのクレジットカードなら「預金取引」を選び、「経費支払」から「取引タイプ」を絞り込んで入力していきます。
勘定科目になくて困ったら、だいたい雑費にしてしまいます。ただし、還付金を増やしたいがあまり、なんでもかんでもレシートを集めて記入するのはもちろんNG。謎の経費があると、税務署から「なんぞこれ」と鬼チェックが入ることもあるので、仕事に関係していて、金額が妥当だときちんと説明できるモノだけ入れましょう。
高価なパソコンなどは「固定資産」に
10万円以上のものは「固定資産」として扱い、決められた年数に分けて毎年経費に入れていきます(減価償却)。耐用年数は法令で定められた年数なので、「ウチの業界だとパソコンは2年で型落ち」とか勝手に分ける年数を決めたりできませんよ!(ちなみにパソコンは4年)。同じパソコンでも10万円以下の場合は、「経費支払」→「備品(10万円未満)の購入」で全額を経費計上できます。「よく備品は10万円まで」と言われますが、この壁が重要なんです!
項目で難しそうなのが、「償却方法」と「事業専用割合(按分)」でしょうか。按分は次ページで解説するとして、「償却方法」は同じ金額だけ減っていく「定額法」か、払い始めに多く引かれる「定率法」のどっちかでOK。儲かった年は、なるべく経費を増やして税金を減らすように「定率法」にしておくべし
さらに青色申告者には、平成26年の3月31日までに買った10〜30万円の固定資産は一括で償却してもいいという特権が用意されています(税制改正で期限が2年延びる予定です)。儲かってる年に一括償却できれば節税効果があるので、今年めちゃくちゃ儲かる予感がして、「来年は青色申告するぜ!」という方は、ぜひ3月までに固定資産を買ってみてはいかがでしょう? 消費税の増税もありますし。
(次ページに続く)