今年こそ65万円特別控除をゲットだ!
「やよいの青色申告14」で始めよう フリーランスの確定申告
入ってくるお金の入力
白色申告から青色申告に切り替えた人で、最初につまづきそうなのが、この入金の処理について。
白色では、家計簿のようにお金が入った/お金を使ったタイミングで書いていく感じだった帳簿ですが、青色では冒頭でも触れた「複式簿記」といって、ひとつの取引におけるお金の流れを借方/貸方のふたつにわけて書くことになります。500の雑誌を買った場合は、借方に「雑費」「500円」、貸方に「現金」「500」と入力する感じですね。
ここまで読んで面倒くさいと思った人! ハイハイハイ! カリーさんも「えっ……」→「マジメンドクセー」と3秒で65万円特別控除をあきらめていたクチなので分かります。だから「戻る」ボタンを押そうとしないでっ! この2つ記入する処理は、前述した「簡単取引入力」を使えば、サクっと意識せずに入力していけるのです。
問題は冒頭でもあげた、入金処理について。青色申告では「発生主義」といって、お金が入ってくるめど(売掛金)が立った時点で一度帳簿に記入し、その後、実際にお金が入ったらもう一度書くという、2段階入力な記入方法を採用しています。さすがに「やよいの青色申告」でも実際に入金があったかどうかまで自動で判別することはできないので、(1)お金が入るめどが立った、(2)お金が入ったという時点で入力することを覚えておきましょう。
(1)について、出版業界は契約書をかわさないので、どこが発生になるのかという議論もあるかと思いますが、とりあえずカリーさんは請求書の発行日を1度目に設定しました。さらにややこしいのが(2)で、原稿料と源泉徴収、自分持ちなら振込手数料にわけて記入することになります。読んでるだけで面倒ですが、数ヵ月分を入力していくうちに慣れるはず……。この原稿料と源泉徴収でわけて入力する場合、「簡単取引入力」より「売掛帳」を使った方が無難です。
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