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高速度撮影・野生動物撮影などクリエティブ写真家に朗報

デジカメやフィルムカメラで特殊撮影を可能とするシャッター装置「triggertrap」新モデルが発売決定

2013年10月25日 17時14分更新

文● 行正和義

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モジュール構造になっているtriggertrap RedSnap

 英triggertrapは、クラウドファンディングkickstarterにおいて新型のカメラシャッター装置「RedSnap」の製品化に向け資金調達に成功した。

 RedSnapはデジカメやフィルムカメラのシャッター端子に接続する装置で、各種センサーからの入力でシャッターを切ることで稲妻や横切った野生動物、発射された銃弾といった特殊撮影を行うためのデバイス。triggertrapは以前にもkickstarterによる資金調達でカメラシャッター装置「triggertrap V1」を製品化した経緯があり、RedSnapはさらに高機能化・洗練化したモデル。V1はAndroid/iOS搭載機からデジカメのシャッターを制御する装置で、音による撮影開始、タイムラプス撮影用のインターバル撮影などをスマホ側からプログラムできる半完成品(学習用ワンボードマイコンArduinoの拡張基板+ケースという形式)。V1、RedSnapともに豊富なカメラ接続ケーブルが用意され、市販されているほとんどのデジカメやフィルムカメラの外部シャッター端子やフラッシュ端子に接続できる。

Arduinoのシールドとして製品化されている従来モデル「triggertrap V1」(49ドル)

 RedSnapはV1同様にデジカメやフィルムカメラのシャッターを制御するものだが、各種センサーによってカメラのシャッターを切る目的に作られており、音センサーや光センサーによって被写体が横切った時や大きな音がした時にシャッターが切ることで、稲妻の光や野生動物の撮影が行える。ユニットはベースとなるユニットに各種センサーを装着するモジュール構造で、音センサー、光センサー、レーザーセンサー、赤外線センサーの4種類のセンサーが用意される。V1と同様にタイムラプス用インターバル撮影、Android/iOSでのリモートシャッターも可能。単3電池☓2本で数ケ月動作する。

ベースユニット(左)レーザーユニット(右)

 資金調達の初期目標を達成して製品化が決定されているが現在でもkickstarterで募集を続けており、金額によりいくつかのセットが提供される。60英ポンド以上で「ライトニングキット」(光センサーで稲妻などが撮影できる)、120英ポンド以上で「野生動物撮影キット」(光センサー+レーザーセンサー)、150英ポンド以上で4つのセンサー+フラッシュアダプタが入手できる。製品の出荷予定は2014年5月。

投射物を安定して感知できるよう、レーザーセンサーを装備した状態で三脚に固定できる

各種センサーを活用することにより、野生動物の待ち受け撮影や高速で飛ぶ弾丸、破裂する風船、割れるガラス細工といった高速度撮影を比較的手頃に楽しむことができる

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