USB回復ドライブから初期化を行う
Windows RTでシステムを完全に書き換えるには、回復ドライブを作成したUSBメモリを電源をオフにしたWindowsRTマシンにさし、USBメモリから起動する。なお、ドライブの混同を避けるため、メモリカードなどが装着されている場合には、抜いておいた方がいい。
Surface RTの場合は、ボリュームダウンボタンを押しながら電源ボタンを押し続け、Surfaceロゴが表示されたら両方のボタンを離すことでUSBメモリから起動できる。
英語版SurfaceRTだと最初に言語を聞いてくるがEnglishを選択する。その後、キーボードの種類を指定するが、すべてタッチで操作でき、キーボードは使わないのでUS版でもかまわない。
なお、Microsoft IMEが表示されている場合、これを選んではいけない。再起動してしまうことがある。また、日本語をどうしても選びたいのなら「その他のキーボードレイアウトを表示」を繰り返しタップして最後のページにある「日本語」を選択する。ただし15ページほど進めねばならないので、かなり面倒。なのでUSを指定する。
次にBitLockerの回復キーを聞いてくるが、ここはスキップする。Surface RTは、起動パーティション全体がBitLockerで暗号化されているが、8.0と8.1では、パーティションが違うので、パーティションを切り直すことになり、現在のパーティションは消えるため残す必要がない。
起動したらメニューから「トラブルシューティング(Troubleshoot)」を選択、「PCを初期状態に戻す(Reset your PC)」をえらぶ。リセット対象としてWindows RT 8.1 プレビュー版が提示されるので、これをタップする。その後、パーティションを作り直すかどうかを聞いてくるので、「はい、ドライブのパーティション分割をやり直します(Yes, repartition the drives)」を選ぶ。
次はクリーンアップの方法を聞いてくるが、どちらを選んでも完全に初期化になり、違いは、クイックフォーマットを使うかどうかなので「ファイルの削除のみ行う(Just remove my files)」を選択する。こちらのほうが処理が速い。最後に確認があるので「初期状態に戻す(Rest)」を選べば処理が開始される。処理が進み、再起動すれば、購入時の初期状態に戻っているはずだ。
前述のように現在はWindows RT 8.1正式版が配布されていないので、どうようもないが、手元に回復ドライブがあるなら、今のうちに8.1プレビュー版から8.0に戻しておいたほうがいいだろう。
この連載の記事
-
第429回
PC
Windows Updateの「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」はオンにした方がいいか? -
第429回
PC
WindowsからWordPadが廃止! RTF(Rich Text Format)はどうなる? -
第428回
PC
Google/Bingで使える検索オプション -
第427回
PC
WindowsのPowerShellのプロファイルを設定する -
第426回
PC
WindowsでAndroidスマホをWebカメラにする機能を試した -
第425回
PC
無料で使えるExcelにWord、Microsoft 365のウェブ版を調べた -
第424回
PC
Windowsの基本機能であるクリップボードについてあらためて整理 -
第423回
PC
PowerShellの今を見る 2つあるPowerShellはどっち使えばいい? -
第422回
PC
Windows 11の目玉機能が早くも終了、Windows Subsystem for Android(WSA)を振り返る -
第421回
PC
進化しているPowerToys LANで接続したマシンでキーボード/マウス共有機能などが追加 -
第420回
PC
Windowsプレビュー版に搭載されたsudoを試す - この連載の一覧へ