このページの本文へ

目指せ王座奪還! 初音ミクGTプロジェクト2013 第30回

ミクZ4、怒濤の2連勝で王座奪還が目の前に!

2013年10月17日 21時59分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真●鉄谷康博、加藤公丸

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

決勝でライバルにトラブル続出!
ミクZ4はいきなり順位をジャンプアップ!

 天気は晴れたり曇ったり、たまに小雨が降ったりと不安定なまま決勝レースがスタート。スタートドライバーは片岡選手が担当する。8番グリッドからのスタートだが、予選でスピンしタイヤを痛めてしたまった#61 SUBARU BRZがタイヤ交換のためピットスタートとなり、ひとつ順位があがる。ローリングスタート直後に6番手に浮上するも、最終コーナーで抜かれて順位を落とす。

 しかし、2周目に一気に2台をオーバーテイクして5位に浮上。さらに、前を走る2台のゲイナー(#10、#11)をもオーバーテイクし、7周目には3位に浮上していた。この時点で前を走るのは、#3 NDDP GT-Rと、#50 アストンマーチン。#50 アストンはこれまでの不調を払拭するかのような快走を見せ、首位を独走する。ミクZ4は#3 GT-Rと一騎打ちになっていた。

 15周目には#3 GT-Rとの差は1秒以下まで縮まり、完全にロックオンしたものの、ストレートスピードに勝るGT-Rをなかなか抜くことができない。膠着状態のまま、25周目にミクZ4はピットインした。しかもこのタイミングで雨がぱらつき始めた。タイヤとドライバー交代を終えたミクZ4がアウトラップを走る中、今度は#3 GT-Rがピットイン。「片岡選手が3位でバトンを渡してくれたので、俺もアウトラップを頑張らねばと思った」と谷口選手が語るとおり、#3 GT-Rがピットアウトするよりも早く、ミクZ4は前に出た。これにより、7位になったがほかのマシンがピットに入っていないため、実質2位に踊り出た。

 あと撃墜すべきは#50 アストンのみだが、驚異的なペースでラップしているため、1分近い差が開いている。この時点で、小雨により路面がチョイ濡れになってきて、谷口選手がまわりより1~2秒速いタイムで周回しだし、自力で4位まで上がる。#50 アストンとの差も徐々に詰まってきて、ロックオン目前というところでピットイン。なんとしてでもミクZ4より先行したい#50 アストンは、フロントの片側のタイヤのみ交換という作戦を敢行。これにより、40秒という驚異のピットワークでミクZ4の前を死守した。しかし、タイム差は6秒まで縮まっており、谷口選手の猛追をかわすことはできず、44周目の1コーナーでついに1位に踊り出た!

 途中、スピンしたGT500クラスのマシンを避けようとしてコースオフするシーンもあったが、最終的には2位以下との差を30秒近く広げてトップでチェッカーを受けたのだった。GT500のマシンがミクZ4の背後でチェッカーを受けたため、1周余分に走ることになったが、今季2勝目、さらにはミクGTプロジェクト史上初となる2連勝を成し遂げたのだった。

 これにより、シリーズランキングは62ポイントで2位に踊り出る。前半は非常に厳しいシーズンだったが、いきなり王座奪還が射程距離になったのである。とはいえ、1位の#16 無限 CR-Zは70ポイントなので8ポイント差と苦しいことには変りはない。だが、王座を掴んだ2011年もオートポリス終了の時点で5ポイント差だった。これを最終戦で覆して逆転チャンピオンになったことは記憶に新しい。まだ、王座奪還のチャンスは大いにあるといえるだろう。

 チャンピオン争いに残ったのは……

  • #16 無限 CR-Z    70P
  • #4 GSR 初音ミク BMW  62P
  • #11 ゲイナー SLS   60P
  • #52 OKINAWA SLS    56P
  • #61 SUBARU BRZ    55P

 以上の5台となった。ミクZ4がチャンピオンになるには、優勝した場合、#16 無限 CR-Zが3位以下である必要がある。逆にミクZ4が4位以下になってしまうと、#16 無限 CR-Zがポイント圏内に入れば敗北となる。全体として見ると、ミクZ4とゲイナー SLSは逆転のチャンスがあるが、OKINAWA SLSとSUBARU BRZは上位3台が総崩れにならないと、かなり苦しい戦いになりそうだ。

 最終戦もてぎではミクZ4の応援シートが実施される(こちら)ので、ぜひ逆転王座奪還の瞬間を見に行こう!

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ