SDメモリーカードをシンプルに使うPQI「Air Drive」
PQIの「Air Drive」(実売価格5300円前後)は幅85×奥行54mmというクレジットカードや名刺と同程度の大きさのWi-Fiモバイルストレージ。厚みは8mmほどあるが、手のひらにすっぽり収まるコンパクトである。重さは55gと軽量である。
SDメモリーカードスロットを1基内蔵しており、32GBまでのSDHCメモリーカードを挿入して記憶媒体に使える。薄型ボディーに収納されるごく短いUSBケーブルをPCに接続することで、通常のメモリーカードアダプターとして使えるほか、接続している間に内部バッテリーを充電できる。内蔵バッテリーによる連続駆動時間は5時間。
内蔵するWi-Fi機能はIEEE 802.11b/g/n(2.4GHz)に対応。スマホやタブレットをWi-Fi接続し、専用アプリでSDメモリーカードにアクセスできる。
最大で5台のデバイスが同時に無線アクセスでき、SDメモリーカードを複数ユーザーで共有することもできる。スマホ/タブレットからアクセスする場合、iPhone/iPad、Android端末ともに無償の専用アプリ「PQI Air Drive+」を使う。
なお、Air DriveにはWi-Fiアクセスポイント機能は非搭載。シンプルなWi-Fiモバイルストレージとして使えるだろう。
大容量HDDが魅力のPQI「Air Bank」
同じくPQIの「Air Bank」は、2.5インチHDDを内蔵するWi-Fiモバイルストレージ。上述のAir Driveより一回り大きいサイズ(幅135×奥行20.5×高さ77mm)となるが、その分データ保存領域は大きく、1TBモデル(実売価格1万7000円前後)、500GBモデル(同1万4000円前後)の2モデルが販売されている。
PCとはUSB 2.0または3.0で接続でき、USB 3.0接続時には高速・快適なデータの読み書きができる。本体サイズがやや大きめなため、バッテリーサイズにも余裕があり、最大連続稼働時間は8時間とされている(音楽再生時)。
もちろんWi-Fi機能を内蔵。IEEE 802.11b/g/n(2.4GHz)に対応しており、最大5台のWi-Fiデバイスを接続できる。さらにEthernetポートを内蔵しているので、有線LANを接続することでWi-Fiアクセスポイントとして利用可能だ。
スマホ、タブレットからアクセスする場合にはAir Drive同様、やはり専用アプリ「PQI Air Bank+」を使う。無償でiPhone/iPad、Android版をダウンロードして利用できる。基本的にはアプリはPQI Air Drive+と同様の使い勝手だ。
Air Bankの魅力は内蔵されているHDDによる巨大な容量だ。スマホやタブレットで撮影した画像や動画のデータをどんどんため込んでいってもかまわないだろう。
また、PCなどでスマホ/タブレット用に変換した動画などは、ファイルサイズが巨大な場合にデータ転送に躊躇することもある。そんな巨大な動画をAIR Bankに保存しておいて、必要に応じてアクセスしては再生する、というような使い方もできるだろう。
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