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スマホやPCから便利に使える最新ネットワークストレージ 第3回

スマホで活用する「Wi-Fiモバイルストレージ」のススメ

2013年10月10日 12時00分更新

文● 二瓶 朗

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SDメモリーカードをシンプルに使うPQI「Air Drive」

この薄さでSDメモリーカードスロットを搭載する「Air Drive」

この薄さでSDメモリーカードスロットを搭載し、5時間のバッテリー駆動が可能な「Air Drive」

 PQIの「Air Drive」(実売価格5300円前後)は幅85×奥行54mmというクレジットカードや名刺と同程度の大きさのWi-Fiモバイルストレージ。厚みは8mmほどあるが、手のひらにすっぽり収まるコンパクトである。重さは55gと軽量である。

USBケーブルも本体に収納されている

USBケーブルも本体に収納されている

 SDメモリーカードスロットを1基内蔵しており、32GBまでのSDHCメモリーカードを挿入して記憶媒体に使える。薄型ボディーに収納されるごく短いUSBケーブルをPCに接続することで、通常のメモリーカードアダプターとして使えるほか、接続している間に内部バッテリーを充電できる。内蔵バッテリーによる連続駆動時間は5時間。

 内蔵するWi-Fi機能はIEEE 802.11b/g/n(2.4GHz)に対応。スマホやタブレットをWi-Fi接続し、専用アプリでSDメモリーカードにアクセスできる。

 最大で5台のデバイスが同時に無線アクセスでき、SDメモリーカードを複数ユーザーで共有することもできる。スマホ/タブレットからアクセスする場合、iPhone/iPad、Android端末ともに無償の専用アプリ「PQI Air Drive+」を使う。

専用アプリ「PQI Air Drive+」のWi-Fi周りの初期設定。パスワードはデフォルトでは設定されていないので、SSIDの変更とともに設定しておきたい

専用アプリ「PQI Air Drive+」のWi-Fi周りの初期設定。パスワードはデフォルトでは設定されていないので、SSIDの変更とともに設定しておきたい

SDメモリーカードに保存されている画像ファイルがサムネイルで一覧表示される。タップすると拡大表示も可能

SDメモリーカードに保存されている画像ファイルがサムネイルで一覧表示される。タップすると拡大表示も可能

画像ファイル、音楽ファイル、動画ファイルなどはファイル形式が対応していればそのまま再生できる。なお対応ファイル形式は次ページの後半で紹介する

画像ファイル、音楽ファイル、動画ファイルなどはファイル形式が対応していればそのまま再生できる。なお対応ファイル形式は次ページの後半で紹介する

 なお、Air DriveにはWi-Fiアクセスポイント機能は非搭載。シンプルなWi-Fiモバイルストレージとして使えるだろう。

大容量HDDが魅力のPQI「Air Bank」

PQI「Air Bank」

PQI「Air Bank」。HDD内蔵だ

 同じくPQIの「Air Bank」は、2.5インチHDDを内蔵するWi-Fiモバイルストレージ。上述のAir Driveより一回り大きいサイズ(幅135×奥行20.5×高さ77mm)となるが、その分データ保存領域は大きく、1TBモデル(実売価格1万7000円前後)、500GBモデル(同1万4000円前後)の2モデルが販売されている。

Ethernetポートに加えてUSB 3.0端子を備える

Ethernetポートに加えてUSB 3.0端子を備える

 PCとはUSB 2.0または3.0で接続でき、USB 3.0接続時には高速・快適なデータの読み書きができる。本体サイズがやや大きめなため、バッテリーサイズにも余裕があり、最大連続稼働時間は8時間とされている(音楽再生時)。

 もちろんWi-Fi機能を内蔵。IEEE 802.11b/g/n(2.4GHz)に対応しており、最大5台のWi-Fiデバイスを接続できる。さらにEthernetポートを内蔵しているので、有線LANを接続することでWi-Fiアクセスポイントとして利用可能だ。

 スマホ、タブレットからアクセスする場合にはAir Drive同様、やはり専用アプリ「PQI Air Bank+」を使う。無償でiPhone/iPad、Android版をダウンロードして利用できる。基本的にはアプリはPQI Air Drive+と同様の使い勝手だ。

Android版「PQI Air Bank+」。基本操作や使い勝手はPQI Air Drive+と同様

Android版「PQI Air Bank+」。基本操作や使い勝手はPQI Air Drive+と同様

Air Bankに内蔵されているHDDのフォルダーが一覧表示される。このメイン画面から各種タブをタップして写真、動画、音楽などのファイルを開くことができる

Air Bankに内蔵されているHDDのフォルダーが一覧表示される。このメイン画面から各種タブをタップして写真、動画、音楽などのファイルを開くことができる。対応ファイル形式は次ページ後半で紹介する

Office系ファイルは外部アプリを起動して開くことになる

Office系ファイルは外部アプリを起動して開くことになる

 Air Bankの魅力は内蔵されているHDDによる巨大な容量だ。スマホやタブレットで撮影した画像や動画のデータをどんどんため込んでいってもかまわないだろう。

 また、PCなどでスマホ/タブレット用に変換した動画などは、ファイルサイズが巨大な場合にデータ転送に躊躇することもある。そんな巨大な動画をAIR Bankに保存しておいて、必要に応じてアクセスしては再生する、というような使い方もできるだろう。

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