マウスコンピューターのゲーミングPCをレビュー
Ivy Bridge-E搭載で進化した「NEXTGEAR i840」の実力
西洋風の鎧兜を連想させる精悍なフロントマスクはそのままに
まず外観に関しては、特に大きな変更点は見られない。西洋風の鎧兜を連想させる精悍なフロントマスクは派手すぎず、かといってスタンダードPCとは一線を画す存在感が印象的だ。加えて、電源を入れるとフロントカバーの“目”に相当する部分から青い光が放たれる。こうした演出により、一目見ただけでゲーマーを“やる気”にさせてくれるデザインも、ゲーミングPCとして重要なポイントの1つだろう。
フロントカバーは、左側に取り付けられたヒンジを支点として全体がドアのように開く。上部には光学ドライブ用の5インチベイ×2と3.5インチベイ×1を備え、下部は吸気用のメッシュパネルになっている。一見するとフロントカバーが吸気を妨げてしまうように感じるが、そこはさすがゲーミングPCブランド。フロントカバーの左右と底面には数多くの吸気孔が設けられており、デザイン性を損なうことなく高い吸気効率を実現している。
さらに、吸気用のメッシュパネルがワンタッチで取り外せるのも便利だ。高負荷がかかるゲーミングPCでは、ホコリなどで給排気の効率が落ちるのを極力避けたいところ。その点、NEXTGEAR i840はメッシュパネルを外すだけで防塵フィルタが着脱可能なので、手間なくベストな状態が保てる。
なお、ひんぱんに光学ドライブを使用したり、なるべく設置スペースを減らしたいような場合には、フロントカバーを取り外すこともできる。取り外した際の空洞部分にはめるキャップパーツまで付属するという、細かい配慮もうれしいポイントだ。
インターフェースは本体上部に配置
「NEXTGEAR i840」では、電源ボタンや各種インターフェースが本体上部に集約されている。一番手前の押しやすい位置に電源ボタンがあり、その奥の窪みにマルチカードリーダー、USB 3.0端子×2、USB 2.0端子×2、マイク端子、ヘッドフォン端子が並ぶ形だ。インターフェースは斜め上方に向けて取り付けられているため、このような配置でも接続しやすい。また、USBメモリなどの小物を置いておくのにも重宝する。
ケースの左側面には、グラフィックボードが見える位置に吸気孔が設けられている。これにより、フロントの吸気と併せて理想的なエアフローを実現した。
(次ページ、「ベンチマークではきわめて高い数値を記録」に続く)
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