クリプトンは同社が運営する音楽配信サイト「HQM STORE」にてハイレゾ音源2タイトルの配信を本日26日より開始する。その発表会が行なわれた。
「ヴィヴァルディ:四季」(3500円)はブルーレイディスクオーディオで販売していたタイトルで、192kHz/24bitでデジタル録音された楽曲。録音はイタリアの聖クローチェ美術館で行なわれた。
これまでHQM STOREに楽曲を提供し、ヴィヴァルディ:四季の制作にも携わったカメラータ・トウキョウによれば、新規録音曲における192kHz/24bit配信は初とのことだ。
「弦楽のためのソナタ全曲」(2500円)は、弦楽四重奏団の「Virtuosi del canto」がヴィオラが入らないオリジナル編成で演奏した楽曲。すでにCDとして発売されているが、このマスターを同社の高音質化技術「HQM GREEN」で176.4kHzおよび88.2kHz/24bitにコンバートして配信する。
カメラータ・トウキョウ 取締役社長の中野浩明氏によると、今後は「月に1タイトルほど配信していく」とのこと。同社はブルーレイディスクオーディオの制作も手掛けており、これまでそちらの制作が忙しくあまり音楽配信ができなかったが、今後は継続的にリリースを行なっていく意向を示した。
また、クリプトン代表取締役社長の濱田正久氏は「高音質音楽の世界が当たり前になるようにしたい」と語り、そのためには原音の探求やさらに高音質な再生機器の開発などに力を注ぎ「聞く側と演奏する側をもう少し丁寧につなぐ音楽配信をしたい」と述べた。