スマホの利用料を劇的に安くする!
月額980円の激安SIM「OCN モバイル エントリー d LTE 980」のお得さと実用性を検証する!
2013年08月09日 11時00分更新
「OCN モバイル エントリー d LTE 980」LTEの通信速度を検証
つぎに、「OCN モバイル エントリー d LTE 980」通信速度の検証結果をご覧いただこう。検証に利用した端末はサムスンの「GALAXY S4(SC-04E)」で、SIMカードのサイズはマイクロSIMだ。ちなみに「SIMカード」とは通信サービスを利用するために必要なICカードのことで、各サービスに対応するカードを端末に装着して使う。SIMカードは大きさによってさまざまな規格が存在し端末によって利用できる規格が異なるが、「OCN モバイル エントリー d LTE 980」では標準的なSIMカードとマイクロSIM、ナノSIMと3種類のサイズが用意されているため、どんな端末でも利用することができる。
利用までの手続きは簡単だ。アマゾンやNTTグループのオンラインストア「NTT-X Store」などでパッケージを購入後、サイトからSIMカードの番号や個人情報を登録。端末にSIMカードを装着後、端末のネットワーク接続設定から新しく接続先を追加すればOKだ。具体的な設定方法については、サポートページで確認するといいだろう。難しくはないので、初心者でも簡単に設定できるはずだ。
「Speedtest.net Mobile」を使って都内の主要駅3ヵ所で「OCN モバイル エントリー d LTE 980」のLTE通信速度を計測したところ、結果は以下のとおり。
「OCN モバイル エントリー d LTE 980」速度制限前の通信速度 | |||
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時間帯 | 下り | 上り | |
JR飯田橋駅周辺 | 夕方 | 6290 | 4638 |
JR秋葉原駅 電気街口 | 午前 | 9459 | 6086 |
JR新宿駅 南口改札前 | 午後 | 4305 | 4498 |
※単位/kbps
通信速度は場所や時間帯によって異なるが、4~9Mbps程度という結果となった。スペック上の最大通信速度は下り112.5Mbps/上り37.5Mbpsだが、現段階でこの速度が出るのはごく一部の限られたエリアのみ。実際の計測結果としてはまずまずの速度である。これならば、ドコモのサービスとほとんど変わらないと言えるだろう。
1日30MBの転送量制限はどこまで実用的に使えるのか?
「OCN モバイル エントリー d LTE 980」では1日のデータ通信量が30MBを超えると、通信速度が当日に限り200kbpsに制限される。大容量のデータ通信が当たり前になった現在において、30MBという容量を少なく感じる人もいるだろう。だが、スマホ向けのサイトやアプリを利用することで、意外にもストレスなく使えるのだ。NTTコミュニケーションズのサービス概要ページによると、30MB以内で利用できるサービスの目安は以下のとおり。
30MBの転送量で可能な作業の目安 | |
---|---|
テキストメールの送受信 | 約6000通 |
Webサイトの閲覧 | 約120ページ |
動画の視聴 | 約15分 |
IP電話アプリ「050 plus」による通話 | 約120分 |
実際にツイッターやフェイスブックをアプリから利用したり、LINEで通話してみるなどいろいろ試してみたが、複数のアプリを利用しても速度が低下することはなかった。もっともこれらのアプリはもともとデータ通信量が少ないため、よっぽど長時間使い続けない限り30MBの転送量をオーバーすることはないだろう。
YouTubeの動画を試してみたところ、数MBの動画なら3~5回ほど再生できた。ただし30分程度の長編動画では、標準画質でも数分程度で再生が極端に遅くなった。短編ならある程度楽しめるが、動画を楽しむのには向いていないと言える。
「パズル&ドラゴン」、通称「パズドラ」などのソーシャルゲームも、問題なくプレー可能だ。ただしアプリのダウンロードやアップデートにはそれなりのデータが転送されるため、30MBの制限を一気にオーバーしてしまう可能性がある。
簡単にまとめると、30MBの転送量制限で使用感は以下のとおり。ただしアプリや転送するデータによって結果が異なることもあるので注意していただきたい。
メール | ◎ |
---|---|
ウェブ | ○ ※スマホ向けサイトに関して |
SNS | ◎ |
LINE | ○ |
ソーシャルゲーム | ○ |
動画 | × |