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かつての王者が復権を誓う

2013年07月11日 07時00分更新

宮原 淳(Jun Miyahara)/アスキークラウド編集部

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 かつての王者が復活に向けて動き出した。

 2010年まで7年連続で視聴率三冠王を獲得し、テレビの王者であったフジテレビ。しかし、2012年にはテレビ朝日、日本テレビに次ぐ3位に後退。親会社のフジ・メディア・ホールディングスは2013年3月期決算で、純利益が48.8%減と発表している。この状態を打破すべく、6月27日付でフジテレビ新社長に就任した亀山千広氏はヒット作「踊る大捜査線」シリーズのプロデューサーだ。役員直轄組織を廃して局長判断で事業が進められるようにし、現場を尊重する原点回帰のやり方で視聴率向上を目指すという。

fuji 亀山体制となったフジテレビ。経営にスピード感を出し、ソーシャルメディアに対抗したいという狙いもうかがえる。
DSC-HX50v
サイバーショット DSC-HX50v。

 スマートフォンに市場を奪われ、キヤノンやオリンパスといったトップメーカーが販売台数を大きく減らすコンパクトデジカメ。AV家電を中心に君臨したソニーは、2013年5月に「サイバーショット DSC-HX50v」を発売。スマホにはない光学30倍ズーム機能を搭載して差別化を図っている。その一方でスマホとの連携機能も備えており、スマホをリモコンにしてズームやシャッターを切ったり、Wi-Fi接続で撮った画像をすぐさまスマホに転送したりできる。光学30倍ズームとスマホとの親和性を武器に売り上げが伸びており、5月の発売以降一時入荷待ちの状態となったほどだ。

 一方でSNSの王者も新たな取り組みを始めた。2012年末の時点でアクティブユーザーが2億人を超えたツイッター。ブラジルやアジアの新興国で今も会員数が急増しているが、2012年から写真や動画などを表示するサービス「ツイッターカード」を開始。他サイトに移動せず、タイムライン上で縮小した写真や動画を見られるのが特徴で、通常利用は無料だ。また日本では、この夏から有料の広告配信サービスもスタート。企業向け販促カードを追加するなどして、企業の参加を促しながら広告収入の増加を目指す。なお同様の機能はフェイスブックですでに導入されており、そのフェイスブックは2013年1〜3月決算で売上高が前年同期比38%増の1458億円などと好調。売上の大半は広告収入のため、ツイッター売上拡大のために後を追う。

 トップの企業が常にその地位を守り続けるのは難しい。ライバルの台頭や時代の変化で状況は一変。いったん王者の座を追われた企業も、さまざまなアプローチで復権を目指しているのだ。


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