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シャープ、中国企業とIGZO液晶で提携…?

2013年06月26日 16時00分更新

文● 加藤宏之(HEW)/アスキークラウド

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 国内外のメディアが26日に相次いで、シャープと中国企業との提携の動きを伝えた。これを受けてシャープは、「当社(シャープ)と中国の電機メーカーとの液晶事業の協業に関する一部報道について、当社が発表したものではない」というコメントを公式サイトで発表している。

 国内テレビ市場の縮小にともなう業績悪化からの回復をめざすシャープは、一時は台湾の鴻海精密工業から出資を受ける合意を得ていた。結局、この出資計画は見送りとなったが、鴻海との協業関係は継続。鴻海と共同運営する大阪・境工場で生産した液晶パネルを使い、中国のレノボ・グループと共同開発したスマートテレビを中国市場に投入すると発表した。中国市場への本格的な参入を業績回復の足掛かりとする狙いがみられる。

 一方でシャープは、新型液晶パネル「IGZO(イグゾー)」を経営再建に向けた大きな武器とし、その開発・生産・販売に力を注いでいる。今回の提携先として挙がったのは中国の電機メーカーの南京中電熊猫信息産業集団(CECパンダ)。CECパンダとの交渉は、液晶パネルの中国での合弁生産をはじめ、IGZO液晶パネルの技術供与にも及んでいるようだ。

 米アップルや米クアルコム、韓国サムスン電子など、提携先を広げつつあるシャープが次なる一手として中国のCECパンダと交渉――シャープ再建の動きは活発だ。

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今回の報道を受けたシャープのコメント

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