春モデルの中から注目の4機種をピックアップ
いまもっとも“買い”のコンバーチブルPCはこれだ!
2013年05月19日 21時29分更新
この春に登場した4モデルをチョイス
今回の企画にあたって、取り上げた4モデルは以下のとおりだ。
エプソンダイレクト「Endeavor NY10S」
「Endeavor NY10S」は、BTOパソコンでおなじみのエプソンダイレクトが手がけたコンバーチブルPCで、同社では初となるウルトラブック。なお、本製品に関してはカスタマイズは不可で、スペックは固定される。
タブレットPCモードからディスプレー部分を水平にスライドさせると、キーボード部が現れる仕組みで、その点はVAIO Duo 11シリーズにもちょっと似ている。ノートPCスタイルの際にディスプレー部分の角度を自在に調整できるという利点を持ち、いわゆる“スライド型コンバーチブルPC”の進化型モデルとして、チョイスした。
Endeavor NY10Sの主な仕様 | |
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CPU | Core i7-3537U(2.00GHz) |
メモリー | 8GB(最大8GB) |
ストレージ | SSD 124GB |
グラフィック | インテル HD グラフィックス 4000(CPUに内蔵) |
ディスプレー | 11.6型タッチパネル(1920×1080ドット表示) |
バッテリー駆動時間 | 最長約6時間 |
OS | Windows 8 64ビット |
サイズ/重量 | 幅303×奥行き197×高さ19.8mm/約1.19kg |
直販価格 | 11万9980円 |
ソニー「VAIO Duo 11」
12年10月に発売され、コンバーチブルPCのの先駆けとなった「VAIO Duo 11」シリーズ。今年2月にリリースされた「VAIO Duo 11 SVD11229CJB」は、初代機と同じ筐体・使い勝手のまま、搭載CPUの強化が図られたモデルだ。
“スライダーハイブリッドPC”と自ら称するように、タブレットPCモードからディスプレー部分をスライドさせながら起こすことで、キーボード部が現れるというギミックとなっている。
数あるコンバーチブルPCの中でも注目度のすこぶる高い1台で、電器店の店頭などで実機を触られたことのあるユーザーも多いだろう。今回の比較では“基準モデル”的な位置づけとして、ピックアップしてみた。
VAIO Duo 11(SVD11229CJB)の主な仕様 | |
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CPU | Core i5-3337U(1.80GHz) |
メモリー | 4GB(最大4GB) |
ストレージ | SSD 128GB |
グラフィック | インテル HD グラフィックス 4000(CPUに内蔵) |
ディスプレー | 11.6型タッチパネル(1920×1080ドット表示) |
バッテリー駆動時間 | 最長約7時間 |
OS | Windows 8 64ビット |
サイズ/重量 | 幅319.9×奥行き199×高さ17.85mm/約1.305kg |
実勢価格 | 約12万9000円 |
日本ヒューレット・パッカード「HP EliteBook Revolve 810」
5月下旬から出荷予定の1台。2002年に発表した名機「HP Compaq Tablet PC TC1000」を髣髴とさせるスタイルで、11.6型のタッチ対応ディスプレーは、横方向に180度回転するコンバーチブルPC。ディスプレー部分をひっくり返して寝かせることで、タブレットPCとしても使えるようになっている独特な機構を持つ。
ビジネスモデルながら、注目度の高さから今回の対決に緊急参戦。なお、本製品は先行試作版となるため、発売時に製品仕様が変更される可能性がある。ご了承いただきたい。
HP EliteBook Revolve 810の主な仕様 | |
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CPU | Core i5 3437U(1.90GHz) |
メモリー | 8GB(最大8GB) |
ストレージ | SSD 128GB |
グラフィック | インテル HD グラフィックス 4000(CPUに内蔵) |
ディスプレー | 11.6型タッチパネル(1366×768ドット表示) |
バッテリー駆動時間 | 最長約8時間 |
OS | Windows 8 64ビット |
サイズ/重量 | 幅212×奥行き285×高さ22mm/約1.4kg |
直販価格 | 17万6400円 |
レノボ・ジャパン「ThinkPad Helix」
1月に開催された「2013 International CES」でにおいて話題となったコンバーチブルPCが、この11.6型フルHDデイスプレイ搭載の「ThinkPad Helix」シリーズ。日本国内では4月より、その販売がはじまっている。
ノートPCモードとタブレットPCモードとの切り替え方法は、キーボード部とディスプレー部分を完全分離させるという手法で実現。今回は、シリーズの最上位モデルとなる 「ThinkPad Helix 370113J」がエントリー。ThinkPadブランドの実力を見せつけるか?
ThinkPad Helix(370113J)の主な仕様 | |
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CPU | Core i7-3667U(2.00GHz) |
メモリー | 8GB(最大8GB) |
ストレージ | SSD 256GB |
グラフィック | インテル HD グラフィックス 4000(CPUに内蔵) |
ディスプレー | 11.6型タッチパネル(1920×1080ドット表示) |
バッテリー駆動時間 | 最長約10時間(キーボードドック装着時) |
OS | Windows 8 Pro 64ビット |
サイズ/重量 | 幅296.1×奥行き226×高さ20.4mm/約1.66kg(キーボードドック装着時) |
直販価格 | 27万900円 |
ノートPC寄りか、タブレットPC寄りか?
コンバーチブルPC全体的な傾向として、ノートPCスタイルで利用する際、従来と同様の使い勝手を実現しているクラムシェルタイプと、ディスプレー部がスライドして立ち上がるスライドタイプに大きく分類できる。
その点では、クラムシェルタイプのRevolve 810とThinkPad Helixは、従来のノートPCと変わらずキーボード面が広く確保されているのに対し、スライドタイプのEndeavor NY10SとVAIO Duo 11はキーボード面はやや狭めとなっている。
4機種とも、本体のサイズや重量、バッテリー駆動時間などはもちろん、マシンのパフォーマンスや使い勝手など、それぞれ特徴のあるマシンばかり。基本仕様の比較からベンチマークテストの結果まで、ガチンコで対決する!
(第2回へ続く)
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