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DRだけじゃない!メインサイトでも使える王道のスペック

うどん県の「新高松データセンター」は立地と電力供給が売り

2013年05月07日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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抜群の利便性!うどん屋やコンビニ、ホテルもある

 サービスはハウジングがメインで、社屋のサーバールームからデータセンターにIT機器を移設したいと考えている企業、高密度なIT機器の実装が可能なデータセンターを探しているクラウド系の事業者などを想定する。とはいえ、首都圏から離れた四国という場所だけに、構築やメンテナンスを懸念するユーザーも多いだろう。

 これに関しては、通信、開発、システム構築まで三位一体で手がけるSTNetが各種のマネージドサービスでユーザーをバックアップする。データセンターでの現地業務や遠隔システム監視、オンサイト保守のほか、仮想化マイグレーション、データセンター移設代行まで幅広いメニューを持つ。「たとえば、障害が起こったとき、通信に起因するのか、ソフトウェアの内部に起因するのか、サーバーやファシリティのハードウェアに起因するのか? われわれがワンストップで切り分けることができます。しかもマルチベンダーですので、機器の種類は問いません」(浅田氏)とのことだ。

 とはいえ、首都圏から飛行機で1時間(本数も12本程度/1日)、大阪から車で2時間という高松の立地を考えれば、実は駆けつけ対応も無理ではない。その点、新高松データセンターは高松駅や空港、高速道路、バスターミナルも至近で、都市型の特徴も合わせ持つ。また、エンジニアの長時間作業や常駐も前提しており、ワーキングスペースや会議室、プレゼンルーム、カフェテリアなどのオフィス系の設備も充実。「ホテルや家電量販店、コンビニも近くにあります。もちろん、香川といえば“うどん”ですので、うどん屋も5~6件近くにあります」(浅田氏)とのことで、安心して作業に没頭できる。

建設中の新高松データセンター

 こうしたエンジニアの出入りを想定しているため、セキュリティ面も充実している。データセンター全体を7段階のゾーンに分け、アクセスをコントロール。静脈認証やカメラによる録画、電子錠など最新の機器を導入する予定だ。

 郊外型データセンターというと、DRやバックアップ需要を前提に割り切っているイメージがあるが、新高松データセンターに限っては、そうしたイメージはない。メインサイトでの需要にきちんと応えられる王道のスペックといえる。浅田氏は、「データセンターに求められるものを着実に実装しています。電気に関しても、ネットワークに関しても、お客様に不安を抱かせることはありません。情報システムを運用した経験から、マネージドサービスの需要にもお応えできます。ですから、多少欲張りですが、DRサイトだけではなく、メインサイトとして使っていただきたい」と語る。実際、竣工前にも関わらず、拡張性や電力供給への関心から、多くの問い合わせが寄せられているとのこと。完成が待ち遠しい。

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