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HPCシステムズ、環境設定済みでドライバー導入が不要なXeon Phiサーバー

Xeon Phi×4対応サーバー「HPC5000-SPHI」が166万円

2013年02月12日 06時00分更新

文● 八木澤健人/TECH.ASCII.jp

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 2月8日、HPCシステムズは、インテル製コプロセッサー「Xeon Phi 5110P」を最大4基搭載できるサーバー「HPC5000-SPHI」シリーズを発売した。

 タワー型(4Uマウント対応)の「HPC5000-XSPHI4TS」、1Uサイズの「HPC5000-XSPHI3R1S」、2Uサイズの「HPC5000-XSPHI4R2S」の3機種。販売価格は、Xeon E5-2687W(8コア/3.10GHz)を2基、Xeon Phi 5110Pを1基、64GBのメモリーという構成のHPC5000-XSPHI4TSで165万9000円。

タワー型のHPC5000-XSPHI4TS

 同シリーズはCPUにXeon E5-2600ファミリーを2基搭載し、512GBのメモリー、8基のSATA HDD、4基のXeon Phi 5110Pを搭載可能。OSはCentOS 6がプリインストールされる。デル、HP、インテル、NECが推進するサーバー管理の標準化規格「IPMI(Intelligent Platform Management Interface) 2.0」に対応する。

左が1UサイズのHPC5000-XSPHI3R1S、右が2UサイズのHPC5000-XSPHI4R2Sとなる

 通常、Xeon Phiを動作させるためには、ドライバーと管理ツールが一体となった「MPSS(Manycore Platform Software Stack)」のインストールが必要で、OSのカーネルにあわせてリビルドする必要がある。しかし同シリーズは、Phiを使用するためのMPSSを含め、開発環境としてインテル製コンパイラー「Composer XE」やライブラリー「MPI」をプリインストールし(ライセンス費用は別途必要となる)、各種設定を整えた状態で出荷されるため、すぐに使用できるという。

 保証は、3年間の無償センドバック修理保証が付帯する。

システム構成例
製品名 HPC5000-XSPHIシリーズ
型番 HPC5000-XSPHI4TS HPC5000-XSPHI3R1S HPC5000-XSPHI4R2S
販売価格 165万9000円
CPU Xeon E5-2687W(8コア/3.10GHz)×2 Xeon E5-2680(8コア/2.70GHz)×2
コプロセッサー Xeon Phi 5110P(60コア/1.053GHz)
メインメモリー 64GB(最大512GB)PC3-12800 DDR3 ECC
グラフィックス機能 Matrox G200eW
ストレージ 1TB HDD×2
通信機能 1000BASE-T×2
インターフェース USB 2.0端子×6、D-sub端子、シリアルポート、IPMI 2.0ポート(RJ-45) USB 2.0端子×2、D-sub端子、シリアルポート、IPMI 2.0ポート(RJ-45)
本体サイズ 幅178×奥行き734×高さ462mm 幅438×奥行き777×高さ43mm 幅438×奥行き762×高さ88mm
電源 1620W 冗長化電源(80PLUS Platium) 1800W 冗長化電源(80PLUS Platium)
OS CentOS 6

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