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今月の転入生:Salyu

ちょい出し!「ユザーンの川越コンピューター学園」 その12

2012年11月30日 22時00分更新

文● U-zhaan

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MacPeopleにて好評連載中の「ユザーンの川越コンピューター学園」。12回目のゲストはボーカリストのSalyuさん! セーラー服にまつわる思い出や、愛用のマックついてのエピソードを話してくれました。そんな連載の模様をASCII.jp読者の皆さまに少しだけお見せいたします!!


Salyu

今月の転入生:Salyu(サリュ)

'00年、映画「リリイ・シュシュのすべて」に登場する架空のアーティスト「Lily Chou-Chou」として楽曲をリリース後、'04年にSalyuとしてデビューする。圧倒的な歌唱力と表現力を持った女性アーティストとして不動の地位を確立。'11年には「salyu × salyu」として別プロジェクトをスタートさせた

「女の子だからマックが嫉妬してるのかな」

ユザーン 今回ブレザーとかカーディガンとかいろいろ用意してみた中で、Salyuちゃんがかたくなにセーラー服にこだわったのはなんでなの?

Salyu 私は中学も高校もブレザーだったのね。だから、セーラー服は当時からずっとあこがれの制服で。高校時代なんて、もちろん朝は自分の学校の制服で登校するんだけど、帰るときにはほかの学校の先輩からもらったセーラー服に着替えてたよ。

ユザーン×Salyu

ユザーン え!? そんなに着たかったの?

Salyu うん(笑)。学校のトイレにカバンとか靴とか全部持って行って、そこで着替えてからトイレの窓をガラッと開けて飛び降りるの。

ユザーン で、そのまま帰宅するんだ。

Salyu 帰ったり、その格好で学校の最寄り駅の周辺に遊びに行ったりね。

ユザーン そうやって、制服を着替えて下校してる子とかほかにも結構いた?

Salyu うん、いたと思う。別に「下校途中で着替えるな」っていう校則もなかったし。

ユザーン 法の抜け道みたいなやつだね。

Salyu だって、制服って毎日同じじゃん! 制服本体は着替えない子たちも、やっぱりみんな気分を変えるために工夫してた。トイレに行ってお化粧して、ネクタイの色を変えたり、学校指定の蝶ネクタイから棒ネクタイに変えたりとか。あとは、ルーズソックスも大流行だった。当時はやっていたことと言えば、ルーズソックス、肌の色を変えること、それに内股。

ユザーン ルーズソックスと日焼けはわかるけど、内股ってなんだ?

Salyu そのころって、CharaさんやYUKIさんのようなアーティストが女子高生のカリスマ的な存在だったのね。そういう女性ボーカリストたちに当時、ちょっと極端なフェミニズムみたいなのがあって。座るときなんかも極度に内股にして腰掛けてたりとか。みんなそれにあこがれて、そういうふうに過ごしてた。私も内股で歩いてたもん。こんな感じに。(立ち上がって歩いてみせる)

ユザーン なんだか足がもつれそうだね。

Salyu これがかわいいと思い込んでて、宗教のようにみんなでマネしてた。

ユザーン 内股教だ。いまでもついその歩き方が出ちゃったりしない?

Salyu しないよ(笑)。あ、でもそういえば私、高校のころよく腰を痛めてたんだ。

ユザーン 内股のせいで?

Salyu いまは全然痛めなくなったから、そうなのかな。だから、腰のためにも内股歩きはやめたほうがいいのかも。

ユザーン 参考になるね(笑)。ところで、高校時代はまだ歌ってなかったの?

Salyu 私は小学校1年生の終わりくらいに合唱団に入って、それからずっと歌は習い続けてたんだ。高校生のときにはソニーミュージックのSDグループにいて。SDグループって知ってる?

ユザーン 知らないな。

Salyu 新人育成機関みたいなので、コンペティションライブに出演できたり、ボイストレーニングを受けさせてもらえたりするの。そこに所属して1年半くらいたったときに小林武史さんが私に興味を持ってくださって、現在の事務所に誘っていただいたんです。そして私は、それを機に勤労学生になった(笑)。

ユザーン あ、そのころからもう仕事してたんだ!

Salyu 当時、映画監督の岩井俊二さんが新しい映画(「リリイ・シュシュのすべて」)のためにボーカリストを探していて。その話を聞いた小林さんが「あいつしかいない」って思ってくれたらしくて、それに参加することになったの。で、この企画の中で、映画公開前に岩井さんがインターネット上に架空のファンサイトを立ち上げたのね。リリイ・シュシュ、っていう実在しない人間のファンサイト。

ユザーン うん。

Salyu そのときに、「プロジェクトに携わっているからには私もインターネットができなきゃいけない」と思って、初めて買った自分のコンピューターがiBookだったの。

ユザーン すごい! きれいにマックの話につながった!!

Salyu でしょ(笑)。

この続きはMacPeople 2013年2月号で!


U-zhaan(ユザーン)

インドの打楽器「タブラ」の奏者。ザキール・フセイン氏、オニンド・チャタルジー氏に師事するため毎年インドに出かけている。インドでつぶやいたTwitterのコメントをまとめた書籍「ムンバイなう。」((株)スペースシャワーネットワーク刊)が好評発売中


文/U-zhaan
スタイリング/志葉則行
ヘアメイク/会川敦子
衣装協力/Candy Sugar


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