毎日使うから選びたいRetinaディスプレイ
ヒロタ まぁそんな細かい話はいいからさー、ちょっとウェブブラウザーでASCII.jpのサイトを開いてみなよー。
盛田 全然印象が違いますね。別のパソコンみたい……。ASCII.jpを全画面表示すると、横側にかなり余りが出るのがスゴい。画面がきれいなことは分かりました。(写真を開いて)いやー、やっぱりきれいだね。
ヒロタ だしょ? 今までいかにダメダメちゃんなディスプレーで見ていたか実感したでしょう。やっぱり11インチのAirとか使っていると、男が小さくなるわけですよ。
盛田 んなわけねーだろ(笑)。それはともかく、やっぱりデスクトップの広さがいいですね。実は今使ってる11インチだと、Dockを自動的に隠すように設定してるんですよ。それは縦の解像度が狭くて、作業領域が足りなくなりがちだから。記事に登録する画像を「Pixelmator」って画像編集ソフトでリサイズしてるんですが、Dockにあるアイコンにドラッグ&ドロップする作業も面倒くさいっていう。
ヒロタ 分かる! 俺も初めてMacBook Airが出たときに11インチを使ってたんだけど、結局、縦の解像度の狭さであきらめたクチですよ。OS Xの「Mission Control」でも仮想デスクトップを増やして、トラックパッドを3本指で左右にスワイプすれば簡単にデスクトップを切り替えられるけど、足りない縦の解像度は補えないんだよね。
盛田 最初どうにかなるかなと思ってたけど、やっぱりそこは無理なんです。
ヒロタ あとはあまりに文字の表示がきれいだから、普通の液晶が「しゅわしゅわ」に見えてくるでしょ(しつこい)。原稿書くときに、もうRetinaじゃなきゃ書けないわけですよ。
盛田 本当!? まぁ確かにきれいなんですが、別に普通のディスプレーでもいいじゃないですか。
ヒロタ よくないんだよ、これが……。例えば、ブ厚いステーキを食うときに、ちゃんとした銀食器を使うのと、その辺のコンビニでもらったプラスチックの食器を利用するのだと、全然気分が違うじゃん。原稿を書くマシンでも、同じことなんだよ。
盛田 それは自分の原稿が高級品だってことをいいたい訳ですか?
ヒロタ 違うよー! 全然違うよー! Retinaディスプレイは上質さが一段上で、つまりはスイス時計なわけだよ。
盛田 全然分からない(笑)。そもそも原稿書くときに上質さって必要なんでしょうか?
ヒロタ 道具なら使ってて気分がいいかどうかって、すごく重要だろー。
盛田 解像度が高い方が、写真をチェックして編集するときに作業が楽っていうのは分かります。CPUもAirよりRetinaのほうがクロック周波数が高いから、処理も早いだろうし。特に今の11インチだと「iPhoto」で画像を管理しようとすると、ちょっとしたところで鬼のように遅くなるんです。それが改善されるならいいなぁ。
ヒロタ そんなAirでMacに初めて触って、「ちょっとパワーが足らんなぁ」って感じてる人には、13インチRetinaはいいんじゃない?
盛田 でも、1.62kgは重いですよ。毎日持ち運ぶより、家で据え置きのメインマシンコースですよ。
ヒロタ えー、持ち運ぶでしょ。例えば、DJとか「15インチだとDJテーブルが狭くて置けねーぜ」みたいなときに13インチなら、こんな隙間にも収まっちゃうよ奥さんっていう。
盛田 何で今、DJを仮定したんですか。
ヒロタ いや、DJってMacユーザーが多いじゃん(偏見)。
盛田 でも、13インチならAirでいいかなぁ。
ヒロタ 今までの13インチMacBook Proといえば、Airにすら解像度も負けてて存在意義を問われていたわけですよ。
盛田 えっ、そうなんですか?
ヒロタ そうなんだよ。Proが1280×800ドットで、Airが1440×900ドット。重さも2.26kgと1.35kgでProが重かった。いいところはDVDスーパーマルチドライブが付いてて、内蔵ストレージが自由に交換できたところかな。そんなProが起死回生の一手を打った!!
盛田 ふーん……。