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HPから新Atom搭載の法人向けWindows 8タブレットが登場

2012年10月18日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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HP ElitePad 900

 日本ヒューレット・パッカードは18日、法人ユーザー向けのWindows 8搭載タブレット型パソコン「HP ElitePad 900」を発表した。

 ビジネスユーザーの間にも業務システムの中にタブレットを導入する事例は増えつつあるが、その際にネックとなるのが、既存の業務システムに組み込む際の互換性だ。iPadやAndroidタブレットのように、Windowsとはまったく異なるOSを備えたタブレットを導入するには、既存のシステムとの整合性や互換性、セキュリティーの確保などで問題が生じることは珍しくない。その点x86 CPUベースのWindows 8タブレットであれば、基本的にはWindowsであるためそうした問題は生じにくい。

 ElitePad 900は、「x86+Windows」の利点と「タブレットの使いやすさ、長時間駆動」を両立させるべく、消費電力の低い次世代Atom「Clover Trail」こと、「Atom Z2760」をCPUに採用している。10.1型/1280×800ドットのタッチパネルディスプレーを備えるボディーは、厚さ約9.2mm、重さ約680gと薄型軽量にデザインされながら、バッテリー駆動時間は約10時間を実現している。

 ビジネスユースでは重要な堅牢性も確保しており、「Gorilla Glass 2」の前面ガラスとアルミニウム削りだしのボディーにより、米軍の調達基準「MIL-STD-810Gテスト」※1をクリアしているという。
※1 落下や振動、粉じんや温度など、過酷な環境に耐えうる堅牢性のテスト

 オプション類も豊富に用意される。タブレット本体を包み込むデザインで、USBポートやバッテリーを内蔵する「ElitePadジャケットバッテリー」。タブレットをデスクトップパソコン風に使う、4ポートのUSB 2.0ポートを備えた「ElitePadドッキングステーション」。そしてタブレットと合体してノートパソコン風に持ち歩いて使える「キーボードジャケット」など、タブレット型の本体と組み合わせて使うオプション類が充実している。

オプションの一例。「ElitePadドッキングステーション」(キーボードは別)。USB 2.0×4とHDMI出力端子、LAN端子などを備える

 主な仕様は、CPU(SoC)にAtom Z2760を採用し、メモリーは2GB(LPDDR2)、ストレージは32GB、または64GBのSSDを内蔵する。OSはWindows 8、またはWindows 8 Pro。ディスプレーパネルはマルチタッチに対応するほか、デジタイザーペンによるペン入力も可能である。無線LAN機能はIEEE 802.11a/b/g/n対応で、Bluetooth 4.0にも対応する。NFCリーダー機能やMicro SDカードスロットも備える。

 発売時期は2013年2月下旬以降と、かなり先となっている。そのため価格も現時点では未定である。

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