5.1chスピーカーも内蔵した、NEXTGEAR-NOTE i970SA1

大画面17型フルHDノート「i970SA1」で、GTX680Mの真価を知る

文●千駄木りん

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ユニークな使用感と視認性の向上が図られたバックライトキーボード

 本機はユーザービリティー向上の1つの工夫として、3つのセクションにわかれたLEDバックライトキーボードを採用しているのも大きな特徴だ。起動時の青一色のLED点灯のほか、本体左側面のキーから赤~黄~青とグラデーションがかった配色で点灯。さらにユーザーの好みにカスタマイズが可能で、波打つような点滅をさせることもできる。このバックライトキーボードの視認性とカスタマイズ機能は、部屋を暗くしてゲームを楽しむ際に大いに役立ってくれるはずだ。加えて、シューティングゲームで多用する「W、A、S、D」キーには、上下左右の矢印を印字。こういった工夫もゲーミングPCならではだろう。

キーボードのバックライトカスタマイズ画面

 また、液晶上部の縁には200万画素のWEBカメラを内蔵する。ビデオチャットやソーシャルアプリなどで活躍が期待できる。キーボードはあえていま流行のアイソレーションキーボードではなく、キー同士の隙間が少ないフルカバー型のキートップを採用している。キー自体はピッチが約19mmで、たわみもなく打鍵感は良好。しかし、キーレイアウトの上部「-」「^」や、下部の「、」「。」といった句読点のキーが約14mmと狭くなっている点は、ゲーミングPCとしてはチャットなども多用することから、残念なところではある。が、テンキーを配置した結果、どうしてもしわ寄せが来てしまい、致し方ないところなのかもしれない。

 インターフェイスは、右側面に光学式ドライブとUSB2.0×1、ヘッドフォン、マイクイン、SPDIF、ラインイン端子差込口が並ぶ。対して左側面には、USB3.0×2やE-SATAポート(USB3.0と共用)、IEEE1394、1000Mbps ギガビットLAN、メモリカードリーダーを配している。さらに本体背面にはDVI-IやHDMI、デジタルの映像信号と音声を伝送できるDisplayPortを装備しており、もう一台モニターを用意すればデュアルモニター構成も構築可能だ。

左側面。有線LANポートなどはこちら側に配置されている

右側面。ヘッドフォンやマイク端子、光学式ドライブはこちら側

 排気口は本体背面と底面に配されており、ここから熱が吹き出る仕組みだ。しかし、高付加時でもファンの音は静かで熱もそれほど感じることはない。そもそも普通のノートPCのようにひざの上で使用するというシチュエーションは考えにくいので、排気熱に関しては、まずは問題ないだろう。

 なお、動画編集や音楽再生、画像、データなどは、プリンストールされているサイバーリンクの「Media Suite」により、統合的に管理・編集できる。コピーやバックアップなども可能となっており、ゲーム以外の通常用途でも基幹となるPCとして使用できるはずだ。

 バッテリーの駆動時間は約4.9時間とされているが、ゲームをバリバリにプレイする際には少々心許ない。もっとも、前述の通り、一度設置したらACアダプタによる電力給電に頼る筺体と考えれば、あまり気にすることもない。ちなみにACアダプタはかなり大型なので、カバンなどに入れての持ち運びはあまり現実的ではないだろう。

ACアダプタを『週刊アスキー』と比べてみた



マウスコンピューター/G-Tune

(次ページ、「最高峰だからこそマルチユースで使える」に続く)