観るために録る、そして盛り上がる! 新鮮な体験を実感
実際にRZタグラーを使ってみたところ、このタグリスト共有はじつにユニークで、アニメをより深く楽しめるものだと確信した。好きなテレビ番組は同好の士が集まって、ワイワイガヤガヤと楽しむのが一番だ。ソーシャルを利用すれば、知らない人同士でもその楽しみを共有できる。
RZタグラーを利用している人は、ぜひとも自分視点での見どころをタグリストとしてアップして欲しいし、他のタグラーのタグリストを活用した人はTwitterでコメントを付けるなど、積極的に活用するともっと楽しくなるだろう。
個人的には、RZタグラーの世界がもっと広がって、アニメの制作スタッフによる、「このシーンを見てくれ!」とか「ここの作画で徹夜した」といったタグリストが登場するようになってくると面白そうだ。
アニメ番組の録画は、筆者にとってはBDを買ってコレクションしたい名作を見つけるための下見と考えている。というのも、BDに比べると特に地デジは放送のためノイズが多く、永久保存するにはクオリティーが低いと感じることが多いためだ。
かと言って、放送はいい加減に見ていいというわけではない。そのアニメが制作されたときのムード、現実に起きたさまざまな出来事やその影響がリアルに伝わるのは放送されたそのときだ。その放送期間という時間をどれだけ充実して過ごせるかは、10年後もその作品に愛着を持ち続けることができるかどうかに直結する。
ヤマトやガンダムやマクロス、最近ではエヴァも、みんなが大きなムーブメントのなかで放送を見て、みんなが一緒に熱狂してきた体験があるからこそ、BD化されると、最新のアニメと変わらない興奮を味わえるのだ。
BDレコーダーは、そういったリアルタイムのアニメ体験を充実させるには不可欠なアイテム。タイムシフト視聴のおかげで放送時間前からテレビの前で正座して待機する必要がなくなり、視聴の自由度は増した。
RZタグラーのようにソーシャルサービス的に楽しみを共有することもできる。こうした機能を十分活用して、もっとアニメを好きになって欲しい。そうすれば、コレクションとしてのBDソフトがもっと輝きを放つことにもつながると思う。