複数メンバーだと打ち合わせが必須!
個人で作成する場合はとくに必要のないステップだが、2人以上で制作する場合は路線確認・意志疎通も考えて、1度は対面で打ち合わせをしておいたほうがいい。以降はSkypeやメールでもいいが、会っているか会っていないかでは得られる情報量に差がありすぎるからだ。サークル・ツインテの場合、コンテンツに絡む参加者は筆者とカメラマン・住川奈津。素材レベルだと、題字に大出長介氏(ウェブサイト)、イラストにMr.アワモリ氏、ロゴにN.A.氏(ウェブサイト)にも協力を頂いているが、メインコンテンツには絡まないため、使用の旨を伝えて、住川と打ち合わせばかりだ。業務でもタッグプレイがあるので、打ち合わせはメールが多い。
打ち合わせで決めることは、取材先の再確認とスケジュール。カメラマン・住川が撮りだめている素材がある場合は、許諾先の確認も行なう。今回は住川のスケジュールもあり、大半は筆者の写真とレタッチを担当ということになった。打ち合わせ時の注意点は、どのパートを誰が担当するかを明確にしておくことだ。スケジュールについては、大ざっぱでいいのだが、忙しい人が含まれる場合は、細かく設定しておきつつ、微調整可能なクッションになる部分を用意しておくといいだろう。
また、ロゴやイラストなど自分のジャンル外であり、さらに誰かしらに依頼する場合は、企画書を用意して、依頼したいことを明確に伝える必要がある。点数が多い、もしくはメインコンテンツがイラストなどという場合はギャランティについても検討する必要があるだろう。本連載であれば、メインコンテンツの写真はカメラマン・住川も参加なので、1点あたりの使用料、もしくはグロス(まとめていくらという憎いヤツだ)で……と交渉する必要がある。ちなみに使用に際して、カメラマン・住川からは……。
・奥付に名前を明記
・万世10階のランチじゃないほう
という条件が提示された。プロへの発注なので安いものだが……。ともあれ、ページ数が多い場合は売上から何%などやり方はいろいろある。企画書が大事なので本の規模によっては、ものすごく企画書に気合いを入れる必要もあるだろう。なんというか、面白そうと思わせたら勝ちだ。といっても、礼節は忘れずに。
1人で取材する場合は本能の赴くままに
複数人だと意見のすり合わせが大切に
取材は、現地に赴いて担当者からのお話を聞いたり、質問をしたり、撮影したりする。文字中心であれば、インタビューに近い形になるし、連載で作成する本の場合であれば撮影がメインになる。単身でいく場合は、別段取り決めは必要なく、ビビッときた構図を撮影していけばいいのだが、編集担当とカメラマン担当が分かれている場合は、適宜、こういうカットはほしいと伝えておくとブレが少なくなる。今回は実際に取材を挟んでいないため、そのカットはないが、タイミングが合えば1ヵ所は行きたいところだ。その時はまた様子をお伝えしたい。
次回「印刷所を選ぶ編」は、その通り印刷所選びのアレコレ
当連載担当の編集・太田氏は、まったく紙媒体に触れたことがない。そんなわけでねっとり印刷所選びの基本からお送りする。身近にある紙媒体だが実際に自分でやるとなると、わからないことが一杯だ。そこで第3回は印刷所の選び方や、用紙、本の装丁、刷り見本の請求などについて紹介していく。では、また来週!
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