素敵ポイントその3
上位機種よりも高速な秒間12コマ連写が可能に
撮影モードは自動連写や合成機能を持つ「プレミアムおまかせオート」を筆頭に、シーンモードや絞り/シャッタースピード優先オート、マニュアルなどひと通り揃っている。なお「連続撮影優先AE」は機能変更に伴い「テレコン連続撮影優先AE」になった。
テレコン連続撮影優先AEは、画面の中央部を約1.4倍拡大で切り出し、約840万画素で連写・記録するモード。α55や65の秒間10コマ連写(フル画素)よりも早い秒間12コマの連写が可能になっている。
連写サンプルその1
連写サンプルその2
上は秒間12コマで連写した写真(クリックで拡大)。途中でAFが大きく外れてしまっているが、逆に連写中でもAFが連続で動作している証拠でもあり、AFの速さは凄まじいものがある。
素敵ポイントその4
200m望遠レンズが400mm相当で使える「全画素超解像技術」
新機能のひとつが最大2倍まで拡大できる「全画素超解像ズーム」だ。名称としてはサイバーショットシリーズでおなじみの機能で、簡単に言ってしまえばデジタルズームの一種なのだが、単純に拡大するだけでなく、画像解析を行なうことで解像感を極力損なわずに拡大する機能だ。
実写で確認すると、超解像ズームでは解像感をある程度保ったまま拡大できているのが確認できる。拡大率を限定させれば実用性の高い望遠撮影が可能だ。
通常のデジタルズーム(最大2倍)でも(プリントなどにおいて)縮小での写真使用を前提にすればそれほど悪くはないが、エッジ部分のシャープネスが落ちてしまうので等倍以下での使用が前提になる。超解像ズームなら等倍までは実用範囲と言えるだろう。
全画素超解像ズームとデジタルズームは併用が可能。大まかにだが、両者を組み合わせた最大倍率の4倍時でL判程度でのプリントならばなんとか気にならない範疇である。
超解像ズームの撮影サンプル
上の写真はダブルズームキットに付属する55-200mmの200mm側で撮影したもの。超解像ズーム使用では400mm相当まで、デジタルズームを併用すれば最大で800mm相当での超望遠撮影が可能になる。
レンズ交換が楽しめるのがコンデジとは違う一眼スタイルではあるが、実際には交換レンズは意外に高価な上、望遠レンズは重くかさばるのでこのような画質低下しにくいズーム機能はファミリーユースをはじめ、さまざまなシーンで役立つだろう。
素敵ポイントその5
カメラが構図を決めてくれる「オートポートレートフレーミング」
同じく全画素超解像技術を使った面白い新機能がある。それが「オートポートレートフレーミング」だ。
人物撮影に限定されるが、カメラが勝手にトリミング作業を行なってくれる機能だ。具体的には、3分割構図(画面を9分割して構図を決める方法)をベースに顔が適切な位置に来るように画像を自動でトリミングしてくれる。このため、左右や上下に空間の空いた画像になり、なんとなく雰囲気を感じる構図になる。
つまり、構図の知識がなくてもとりあえず撮ったらカメラが自動的に的確なフレーミングにしてくれるわけで、技術面をカバーしてくれる有用な機能だろう。
縦位置・横位置も自動的に決まり、オリジナル画像とトリミングされた画像の2枚が記録される。なお、トリミングされた画像の記録解像度は全画素超解像技術により、オリジナルと同じ解像度で記録される。
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