メディア作成やバックアップに役立つ
強力なライティング機能
Neroといえば、もともとはライティングが中核のソフト。ビデオ編集や動画変換などの機能が強化され、現在のマルチメディア統合パッケージへと進化したのである。それだけにライティング機能は充実しており、さまざまな用途に利用できる。
ディスクへの書き込みを行なう場合は、「Nero Burning ROM」を利用する。対応メディアは、大きく分けるとCDとDVD、Blu-rayの3種類。CDなら音楽CDやCDエキストラ、DVDならDVDビデオやセキュアDVDなど、多様なディスクを作成可能だ。CDやDVDなら、ブータブルディスクを作ることもできる。
DVDビデオを作成する場合は、あらかじめ用意したDVDファイルを利用する。プロジェクトを設定後、「VIDEO_TS」フォルダーにIFOファイルやVOBファイルをドラッグ&ドロップして登録すればオーケー。あとは「書き込む」ボタンをクリックするだけで、DVDビデオを作成可能だ。家電で再生可能なBlu-rayディスクを作る場合は、「BDMV」フォルダーにファイルを登録しよう。
バックアップ目的で光学ディスクにファイルを書き込む場合にも便利だ。書き込みたいファイルを登録し「書き込む」ボタンをクリックすれば、簡単にバックアップメディアを作成できる。
もっと手軽に作業を行ないたい場合は、「Nero Express」を利用するといいだろう。書き込み方式やファイルシステムの設定など高度な機能は利用できないが、簡単な操作で手軽にディスクを作成できる。
また「Nero Burning ROM」では、音楽CDやコピーガードのかかっていないDVDのコピーも可能だ。データを読み込み後、ディスクを入れ替えれば、ブランクメディアにコピーできる。音楽CDをリッピング(音声ファイル化)したい場合は、「Nero Kwik Media」を利用しよう。