このページの本文へ

NTTファシリティーズが直接外気冷房方式の課題をクリアした

外気の塵埃は影響なし!間接外気空調「FMACS-V hybrid」

2011年12月22日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 12月21日、NTTファシリティーズは、データセンター向けのIT装置用床置型空調機の新製品として、外気冷熱を有効に使うことで省エネルギー性を追求した「FMACS-V hybrid(エフマックス・ファイブ・ハイブリッド)」を発表した。

FMACS-V hybridを構成する各ユニット

 一般的に、低温外気を利用した直接外気冷房方式(エアサイドエコノマイザ)は、外気の塵埃や海塩粒子といった不純物による電気基板の腐食の恐れがあったり、外気導入量に応じて湿度調整が必要となる場合がある。FMACS-V hybridは、これらの課題をクリアしつつ、高い省エネルギー性が要求されるデータセンターに適した間接外気冷房型空調機として、日立アプライアンスと共同開発したという。

直接外気冷房方式(左)と間接外気冷房方式(右)

 FMACS-V hybridは圧縮機と冷媒ポンプを備えており、外気温度が低い冬期から中間期に圧縮機を停止させ、冷媒ポンプにて冷媒を循環させる外気冷房運転を行なうことができる。冷媒ポンプの消費電力は、通常の空調機で使用される圧縮機より極めて小さいため、運転効率が大幅に向上。データセンター空調に関わる年間消費電力量および年間CO2発生量を、一般の空調機と比較して、気温の低い札幌では54%、東京では42%削減できるとしている。

 NTTファシリティーズでは、本製品を従来からあるFMACS-Vシリーズのラインナップに追加し、データセンター事業者に対して販売を強化する。外気温度が低い北海道・東北地方を中心に全国で販売を予定しているという。

■関連サイト

カテゴリートップへ