動画ファイルはどこまで再生できる?
PCやMacなら、コーデックさえ導入すれば、ほぼすべての動画形式を再生できる。面倒なら多数の動画形式をサポートしているフリーソフトを利用しよう。定番は「VLC media player」だ。再生できる動画形式は、MPEG1/2/4、DivX、XviD、H.261/263/264、Motion JPEG、WMV、RealVideoを始め、対応する動画形式が豊富なのが特徴。Windows以外にもMac OSやLinuxなど多彩なOSに対応しているのもうれしいところだ。
もう一つの定番が「GOM Player」だ。韓国のGRETECH社が公開しているフリーソフトで、MPEG2/4、DivX、XviD、H.263/264、Motion JPEG、WMV、RealVideoなどをサポートする。韓国語サイトにはMac版も公開されている。
一方、タブレット端末は再生できる動画が限られている。高機能なアプリも公開されているが、それでもPCやMacのような幅広い動画形式には対応していない。以前から所有していたり、ネットからダウンロードした動画を視聴するなら、動画形式をチェック。非対応のフォーマットなら、フリーソフトを使ってタブレット端末用に変換しよう。
iPad 2が対応している動画形式は.m4v、.mp4、.mov、Motion JPEG。対応している形式なら、最大1080pの動画まで再生できる。iPad 2はCPUの処理性能が高いので、端末内に保存されているデータなら滑らかに動く。iPad向けに動画形式を変更するなら、Windowsは「EncodeiP ドロップするだけ動画変換」、Macは「Miro Video Converter」といったフリーソフトを活用しよう。
AndroidタブレットならWMVが再生可能
Androidタブレットの「Sony Tablet S」はH.263、H.264/AVC、MPEG-4、WMVに対応している。だいたいiPadと同じなのだが、WMVをサポートしているのがうれしいところだ。再生できない動画形式を変換するなら、前出のソフトを使いiPad向け設定を利用しよう。
有料アプリでいいなら、「yxplayer2」というソフトがお勧め。304円(11月2日現在)かかるが、標準で対応する動画形式に加え、DivXやXviD、FLV、mkvなどの形式もサポートしている。良心的なのは、アプリを起動するとテスト画面が表示されること。機種によっては動画が再生できないことがあるので、まずは一通りの動画が読み込めることを確認しよう。駄目なら、15分以内に購入をキャンセルすればいい。
対応動画形式が豊富なPC&Mac
ビューワーとしてコンパクトなタブレット端末
勝負は引き分け!
PCやMacならフリーソフトを使うことで、どんな動画ファイルでも視聴できる。ストレージに余裕があれば、大量の動画を保存しておくことも可能だ。一方、タブレット端末は対応する動画形式が少なめで、解像度やプロファイルが違っただけで再生できないこともある。ストレージも小さいので、ファイルサイズが大きな動画をたくさん保存できないのがネック。しかし、電車・飛行機での移動中や、風呂に入っている時など、PCを開きにくいところでの視聴に便利。スマートフォンでは画面が小さすぎるが、タブレット端末の画面サイズなら映画やドラマなどのコンテンツも十分視聴できる。
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