これまで触れてきたように、東京生産を行なう昭島事業所は、日本HPのシェア拡大を支え、今後のシェア拡大の重要拠点となるのは明らかだ。では、昭島事業所はどんな生産拠点なのだろうか。
8月8日からスタートしたノートPCの生産ラインからその様子を追ってみた。
8月8日から稼働したノートPCの製造ライン。24時間で2交代制となっている
まずは海外で製造されたベースユニットを取り出す
傷などがないかと目視で確認
組み立てに必要な部品を揃えてラインに投入する
部品が正しくラインに投入されているかどうかはバーコードでチェックする。これにより17万通りともいわれるカスタマイズに対応
HDDや光学式ドライブなどにマウンターを取り付ける
ベースユニットに部品を組み込んでいく工程
2つのトレイで一組となり、それぞれにベースユニットと部品が載る
組み立てが完了すると初期動作試験。ハードウェア構成と注文情報とが合致していることも確認する
連続動作試験およびソフトウェアのインストールを行なう工程。動作試験は約6時間実施する
ラインの中には抜き取り検査工程を用意。これによって品質向上を図る
振動試験のテストも実施。1000km走った状態を作り出すことができ、着荷不良率の低減につなげる。世界中のHPの生産拠点でも日本だけの試験だ
梱包の工程。このあとにいよいよ出荷される
垂直搬送機を利用して、1階の出荷口に運ばれる
筐体に貼られるMADE IN TOKYOのシール。高品質、短納期の証だ
昭島事業所では節電対策を実施中。生産ラインの照明も半分にしている
パレットにはダンボールを使用。環境に配慮した工夫のひとつ