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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” ― 第214回

明るい単焦点レンズでほわっとした猫写真

2011年08月26日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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窓の外を見つめていた大五郎の横顔を明るいレンズで狙ってみた。顔の左半分にだけピントが合っていて、背景はふんわり(2007年8月 ニコン D40X+50mm F1.4)
窓の外を見つめていた大五郎の横顔を明るいレンズで狙ってみた。顔の左半分にだけピントが合っていて、背景はふんわり(2007年8月 ニコン D40X+50mm F1.4)

 先日、コンデジからデジタル一眼へ乗り換えた人を取材する機会があったのだけど、「乗り換えて一番楽しかったのは?」の問いに「とにかく背景がボケること」とすぐ返ってきた。楽しいのである。

 最近はボケがきれいで軽くて安い単焦点レンズが各社からどんどん出ているので、明るいレンズでほわっとボケた猫写真を撮るなら今が最適っ、というお話である(だから今回はキャプションに使用したレンズも入れておきました)。

猫カフェにて、まだケージに入っていた子猫をちょっと離れて撮ってみた。ふわふわです(2009年11月 ニコン D90 + 85mm F1.8)
猫カフェにて、まだケージに入っていた子猫をちょっと離れて撮ってみた。ふわふわです(2009年11月 ニコン D90 + 85mm F1.8)

 明るいレンズを使えば、ケージに入っている子猫も、手前の柵と背景がぼけて、ふんわりふわふわ。

 大きくボケる条件はシンプル。

  • 絞りが開いていること(fx.xxの数字が小さいほどよくボケる)
  • 被写体との距離が近くて、被写体と背景の距離が離れていること(つまり寄って撮るほどボケは大きくなる)
  • レンズの焦点距離が長いこと(つまり広角より望遠の方がよくボケる)
  • 画角が同じなら、撮像素子が大きい方がよくボケる(コンデジよりマイクロフォーサーズの方が、マイクロフォーサーズよりAPS-Cサイズセンサーの方がよりボケるということ)

 ボケるってことはピントが大きく外れるってことで、その分ピントの合う範囲が狭くなるってことだから、フォーカスはよりシビアになる。

 近距離(猫の顔をアップで撮れるくらい)だと、ほんの1~2cmの幅にしかピントが合わないのだ。

 たとえば冒頭の写真がそう。左耳と目にはピントが合っているけど、右耳は大きくボケている。

顔はきりっとしているけど、目がちょっとボケているのが残念(2009年2月 ニコン D90+50mm F1.4) こちらは比較的目にピントが来ていてやわらかい感じに(2011年5月 ニコン D7000+35mm F1.8)
顔はきりっとしているけど、目がちょっとボケているのが残念(2009年2月 ニコン D90+50mm F1.4)こちらは比較的目にピントが来ていてやわらかい感じに(2011年5月 ニコン D7000+35mm F1.8)

 上の2枚の写真を見比べていただきたい。微妙にピントの山が違う。レンズが違うので厳密に比べるのは無理だけど、1枚目は鼻の近くにピントが合っていて、目がちょっとボケている。

 2枚目は目の付近にピントが合っていて鼻がちょっとボケている。

 このくらいシビアなのである。ピントを合わせたいのは「目」。鼻は顔の中心にあるのでそこにピントが合いがちだけど、ちゃんと目に合わせるべし。

 猫の全身が入るくらいだと、そこまでじゃないんだけどね。猫との距離で判断するといい。

全身が入るくらいだと、アバウトに顔にピントを合わせちゃってOK。背景がいい感じにボケると雰囲気がよくなる。縁側にちょこんと座っていた猫でした(2010年12月 ニコン D7000+85mm F1.8)
全身が入るくらいだと、アバウトに顔にピントを合わせちゃってOK。背景がいい感じにボケると雰囲気がよくなる。縁側にちょこんと座っていた猫でした(2010年12月 ニコン D7000+85mm F1.8)

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