月額料金はそれほど高くはならない
「スマートフォンにすると、月額料金が跳ね上がるのでは?」と心配している人もいる。確かにやや料金は上がるケースが多いものの、すでにフィーチャーフォンでウェブを見たりメールをやりとりしているなら、それほど気にするレベルではない。
まず、通話料金プランは従来と変わらない。Androidスマートフォンでメールやウェブを利用するには「spモード」や「ISネットコース」「ベーシックパック」などの契約が必要だが、これも「iモード」などを契約していたなら、料金は変わらずそのままだ。iモードとspモードの両方を契約しても、料金は変わらない。
高くなるのはパケット料金だ。NTTドコモとソフトバンクモバイル、auのフィーチャーフォン向けパケット定額料金は4410円。これがAndroidスマートフォン向けプランだと、5460円になる。1050円の値上がりというわけだ。
注意したいのがテザリング接続時の料金だ。NTTドコモの場合、スマートフォン以外の機器でネット接続した場合、パケット定額料金の上限が1万395円となるのだ。モバイルルーターを別途契約している人なら安く感じるかもしれないが、フィーチャーフォン単体で使っていた人は驚くかもしれない。
端末価格は、機種によって大きく異なり、旧機種なら1円のものから、最新機種では9万円を越す製品もある。しかし、多くは4万円前後と最新のフィーチャーフォンと同程度で、分割払いで毎月の割り引きを受けることもできる。2年縛りで契約して安く使う方がお得なので、予算に合わせて選ぶよりは、欲しい機種のためにお金を貯める方が後悔せずに済む。
Androidスマートフォンで何ができるのか
「乗り換えると何がどうなるのか、具体的に教えてくれ」という意見も多い。Androidスマートフォンの場合、アプリストアの「Androidマーケット」からアプリをダウンロードすることで、さまざまな機能が利用できるようになる。ASCII.jpの読者には少ないと思うが、このハードルをクリアできない人もいる。
ぜひ面倒くさがらずに、ゲームやユーティリティー、電子書籍などをダウンロードして触れていただきたい。すぐに、無限の可能性に気がつくはずだ。
例えばAndroidスマートフォンでは、パソコンのようにタブブラウザーが利用できるし、iPhoneでは非対応のFlashコンテンツを表示できる。高機能なメールアプリもあるうえ、フィーチャーフォンで使っていたメールアドレスも引き継げる。ディスプレーが大きいので、地図アプリで現在位置を確認したり、ナビゲーションしてもらうのも快適だ。
「Evernote」や「Dropbox」など、人気のクラウドサービスのクライアントアプリも提供されており、パソコンとデータを共有するのも手間がかからない。ゲームも多く、アクションからRPGまで膨大な数のタイトルが公開されている。
ネット経由でラジオを聞いたり、LEDライトを懐中電灯のように使えるアプリも人気だ。赤外線通信機能を搭載していない機種でも、フィーチャーフォンの人と連絡先を交換するQRコードアプリもある。
もっとも、あまり数が多いので、最初は自分でアプリを探すのは難しい。そんな時はこちらの記事などを参考にしよう。
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