このページの本文へ

COMPUTEX TAIPEI 2011レポ 第18回

GALAXYから5画面出力の「GTX 560 Ti」やHQV搭載のビデオカードなど

2011年06月03日 12時00分更新

文● 増田

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 Grand Hyatt Taipeiの個室でプライベートショーを実施しているGALAXY。「GeForceで他画面出力」をテーマにユニークなビデオカードを見かけることができた。

今年も多数のメーカーがプライベートショーを実施しているGrand Hyatt Taipei。ロビーも各国から訪れる関係者で混雑している

5画面出力が可能な「GTX 560 Ti」

「Galaxy GeForce GTX 560 Ti MDT X5」

「GeForce GTX 560 Ti」を搭載した「Galaxy GeForce GTX 560 Ti MDT X5」。コンセプトモデルに近い製品だが、「GeForce」シリーズを使ったマルチディスプレイ環境を構築するという意味では面白い存在といえそう

 まず初めに紹介されたのが「GeForce GTX 560 Ti」を搭載した「Galaxy GeForce GTX 560 Ti MDT X5」だ。出力インターフェイスがMini HDMI×4/DisplayPort/DVIという構成。同最大で5画面出力が可能となるという。担当者によると「5画面出力の内訳はMini HDMI×4+DisplayPortもしくはDVIという構成。IDT製コントローラー「VMM1400」から「4つのMini HDMIを出力、残る1画面はDisplayPortもしくはDVIの排他仕様とすることで、最大5画面を実現する」とのこと。
 なお、同カードのGPUには比較的ハイエンドとなる「GTX 560 Ti」を採用するが、これは「ゲームユーザー向けを意識した」からだという。そのためか4画面のクローン表示は可能ながら、各ディスプレイを単体での出力はできないとしている。現時点ではあくまでコンセプトモデルに近い同製品だが、「GeForce」シリーズを使ったマルチディスプレイ環境を構築するという意味では面白い存在といえそうだ。

出力インターフェイスがMini HDMI×4/DisplayPort/DVIという構成。IDT製コントローラー「VMM1400」から「4つのMini HDMIを出力、残る1画面はDisplayPortもしくはDVIの排他仕様とすることで、最大5画面を実現する」

さらに4画面出力が可能な「GeForce 210」も

「Galaxy GeForce 210 MDT X4」

「GeForce 210」搭載の「Galaxy GeForce 210 MDT X4」。コントローラーにはIDT製を採用(「VMM1402」×2基)。DMS-59Iコネクタ×2をDVI×4に変換して利用する

 前述の製品と異なり、順調なら今夏の投入が確定しているのが「GeForce 210」搭載の「Galaxy GeForce 210 MDT X4」である。あえてローエンドGPUとすることで、低価格化を実現するとともに、用途をオフィスユースに絞ったのが特徴としており、最大でDVI×4のディスプレイ出力が可能となる。こちらもコントローラーにはIDT製を採用(「VMM1402」×2基)。DMS-59Iコネクタ×2をDVI×4に変換して利用する仕組みだ。価格は「2万円を切るはず」とのこと。

 また、ユニークなところでは映像処理技術HQV(Hollywood Quality Video)を搭載したという「GeForce GTX 550 Ti」ビデオカード「Galaxy GeForce GTX 550 Ti HQV」も展示/デモされていた。同カードから映像出力する際に、HQVを介してHDMIでの出力が可能となるほか、別途備えたHDMI入力を使いHQVで処理済みの映像を出力することもできるという。いわゆる「マニア向けですね」という製品ながら、今までにないタイプの製品といえる。

映像処理技術HQV(Hollywood Quality Video)を搭載するという「GeForce GTX 550 Ti」ビデオカード「Galaxy GeForce GTX 550 Ti HQV」

インターフェイスにはDVIやDisplayPortのほか、HDMI入出力を備える。付属のコントロールソフトでは細かな設定も可能となる

PS3でも使えるWHDI採用のワイヤレスキット

ディスプレイ

WHDI採用のワイヤレスディスプレイキットディスプレイ

 AMIMONのWHDI(Wireless High Definition Interface)採用のビデオカード「GF PGTX460/1GD5 WHDI」を販売中の同社だが、単純にワイヤレスディスプレイに特化させた製品も展示されていた。「単体化」されたことで、ビデオカードを買わずとも利用可能となった点は大きいのではないだろうか。
 製品は、HDMIに接続するトランスミッター(USB給電)とレシーバーのセットで、コンシューマゲーム機等でも利用が可能。価格は2万円以下で今夏の発売を予定しているという。

HDMIに接続するトランスミッター(USB給電)とレシーバーのセットで、コンシューマゲーム機等でも利用が可能。ディスプレイの表示遅延は1ミリ秒以下を実現する

【取材協力】

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中