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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第57回

災害時の情報収集や情報伝達にITを活用する技 後編

2011年03月22日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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被災地の情報を収集する

 被災地の情報収集に使えるウェブサービスが、次々と公開されている。前回紹介した「Person Finder」(消息情報)もそのひとつ。その後公開されたものに、「避難所名簿共有サービス」がある。家族や友人の安否を確認したくても、思うようにいかない人に使ってほしい。

 登録は、避難所の名簿を携帯電話やスマートフォンで撮影し、「tohoku.anpi.google@picasaweb.com」宛に写真をメールで送るだけ。撮影の際にはGPSを有効にして写真に位置情報を添付すると、位置情報が地図にも表示される。

 登録された画像は、Google Japanの「Picasaウェブアルバム」で確認できる。

投稿された避難所の名簿画像

 現在、投稿された画像をテキストに起こし、検索できるようにする作業が進められている。コメント欄に一定のルールに従って記入すればいいので、たくさんの人が協力している。テキスト起こしについての手順や規則は、「テキスト起こしのお願い」を参照のこと。名字や住所が怪しい場合は、検索で確認してから入力しよう。

 またYouTubeは「消息情報チャンネル」を開設した。TBS系列の取材班が被災地で撮影した、安否情報やメッセージを掲載している。掲載本数はまだ少ないものの、こうした取り組みは素晴らしい。

「消息情報チャンネル」は取材映像を安否確認に提供する素晴らしい取り組み

 地震発生当初は、スマートフォンでは「災害用伝言板」の閲覧はできても登録ができないため、各社ともに個別に対応していた。前回のとおり、iPhoneでは「災害用伝言板」アプリが用意されている。iPhone以外のソフトバンク端末では、「My Softbank」から登録できる。NTTドコモのスマートフォンはspモードの「ドコモマーケット」で、auは「au oneポータル」で安否情報を登録できる。

ソフトバンクのAndroidスマートフォンは「My Softbank」から登録する

 また、被災地に直接支援物資を届けようとする動きが活発化している。しかし、道路が通行止めになっていればどうしようもない。そんな時は、MapFanの「災害情報共有サービス」を利用しよう。指定した地点の周辺情報を確認できる。

MapFanのサービスを使い、地図上に口コミ情報が登録されている。地図にない情報を入手したら、このページから口コミを投稿できる

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