独自の画面分割ユーティリティが便利
レッツノート B10では、高解像度液晶を活かすために、独自の画面分割ユーティリティ「ウィンドウ・セパレーター」を搭載したことも特筆できる。
このウィンドウ・セパレーターでは、画面を2分割、3分割、4分割することが可能で、その分割パターンは10種類も用意されている。
それぞれの境界線は自由に移動できるほか、任意の領域を「ウィンドウを表示させない」ように設定できるのも便利だ。
例えば、左上の領域にはウィンドウを表示させず、その代わりによく使うファイルのショートカットアイコンを置くといった使い方が可能になるのだ。
世界最長の約6時間駆動を実現
インターフェースも充実しており、USB2.0×3、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン(アナログRGB)出力、Ethernetなどを備えるほか、SDメモリーカードスロットを搭載する。SDメモリーカードスロットは、最新のSDXC仕様にも対応している(同社製の2GBまでのSDメモリーカード/32GBまでのSDHCメモリーカード/64GBまでのSDXCメモリーカードの動作を確認済み)。
ワイヤレス機能としては、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN機能を搭載する。マイレッツ倶楽部限定のB10プレミアムエディションでは、さらにBluetooth Ver.2.1+EDRもサポートしている。
バッテリーは6セル(4500mAh)で、バッテリー駆動時間は約6時間だ。このバッテリー駆動時間についても、15.6型フルHD液晶搭載2スピンドルノートパソコンとして、世界最長となる。
また、オプションとして3セルのバッテリーパック(S)も用意されている。バッテリーパック(S)を装着すると、バッテリー駆動時間は半分の約3時間となるが、重量が約120g軽くなり、店頭モデルでは約1.76kg、B10プレミアムエディションでは約1.79kgとなる。
ACアダプターが軽いことも嬉しい。ACアダプターの重量は約200gで、15.6型クラスのノートパソコン用のACアダプターとしてはトップクラスの軽さだ。サイズもコンパクトなので、本体と一緒に持ち歩いても苦にならない。
マイレッツ倶楽部限定モデルなら天板も選べる
店頭モデルの天板カラーは、シルバーダイヤモンドのみだが、マイレッツ倶楽部限定のB10プレミアムエディションなら、シルバーダイヤモンド以外に、ステイトリーブラック、プレジャーレッド、キュリオスピンク、ライプブルーのカラー天板が選べ、ネームプレートに刻印を入れることも可能だ。
ベンチマーク結果も非常に優秀
参考のために、店頭モデルでのベンチマーク結果を挙げておこう。Core i5-2520Mを搭載したレッツノート B10店頭モデルのベンチマーク結果は、次のようになった。
PCMark05 | |
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CPUスコア | 9250 |
PCMark Vantage 64bit | |
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PCMarkスコア | 6419 |
PCMark05のCPUスコア、PCMark VantageのPCMarkスコアともに、非常に優秀な結果であり、このクラスのノートパソコンとしてはトップクラスの性能だ。
前述したように、B10プレミアムエディションなら、CPUにより上位のCore i7-2620Mを搭載しているため、さらにスコアが高くなるだろう。
また、BBenchを利用して、バッテリーベンチマークテストを行なったところ(電源プランは「バランス」、液晶の輝度は中)、無線LANをオンにして1分ごとにWebサイトを巡回する設定で、5時間10分という結果になった。無線LAN常時オンで5時間以上持つというのは、こちらも優秀な結果といえるだろう。
デスクトップPCに負けない快適環境を気軽に持ち歩きたい人にお勧め
レッツノート B10は、最新の第2世代Core iシリーズとフルHD表示対応の15.6型ワイド液晶を搭載した高性能大画面モバイルノートであり、高性能なデスクトップマシンに負けない快適な環境を、気軽に持ち歩けることが最大の魅力だ。
モバイルノートの性能に不満があるが、重さ3kg前後のA4ファイルサイズノートではとても持ち歩けないという人にぴったりだ。
店頭モデルのコストパフォーマンスも高いが、性能にこだわるのなら、Core i7搭載のB10プレミアムエディションをお勧めしたい。
ブルーレイドライブやBluetoothを使いたいという人も、B10プレミアムエディションで決まりだ。
マイレッツ倶楽部モデルのスペックは表の通り。また、ショッピングサイト「マイレッツ倶楽部」では、店頭モデル同様に「Office Home and Business 2010」プリインストールモデルが選択できる。オフィスワーカーに必須なツールが最初から入っているので、購入の際はぜひチェックしてみてほしい。