スケルトンボディを実現したiida「X-RAY」
今回の発表会ではauのケータイと合わせてiidaの新機種も発表された。「X-RAY」はスケルトンボディを採用した、ケータイの内部のチップがすべて見えるこれまでに無いデザイン。単に透明で中身が見えるだけ、でもとてもおもしろい。
たとえば背面上部にはバイブレーション用のモーターがあり、実際にバイブレーションの状態になるとクルクル回るのが見えるほか、意外に大きいFeliCaのアンテナなどを直に見ることができる。またバッテリー部分は磁性体シートで覆われているが、それがかえって格好悪いバッテリー部分を隠しているともいえる。
背面部には7×102ドットの横長サブディスプレイが用意されており、スケルトンボディと合わさり、いかにも「近未来」的なデザインに見える。個人的な感想ではロボットとか好きな人は絶対気にいると思う。
デザイナーは「Media Skin」を手掛けた吉岡徳仁氏。透明なボディはポリカーボネートに強化ガラスを混ぜた新素材で、ケータイに初めて採用されたものという。本来ガラスを混ぜると白く濁るそうだが、この新素材では完全に透明となっている。「透明」を意識するなら無色でもいいと思ったが、3色のカラバリは奥深い感じを出すためにあえて深い色を採用しているという。また太陽光の下など光の当たり方によって、さらに透き通って見えるそうだ。
スペック的にはKCP 3.0に対応するなどハイエンドクラス。デザインのために性能が犠牲になっている部分はないので、単純に見た目が気にいって購入しても不満は無いはずだ。
人気のG9を継承した「G11」
プロダクトデザイナー・岩崎一郎氏によるiidaの第1弾モデル「G9」の後継機種。デザインを引き継ぎつつスペックや操作性の向上を図っている。X-RAYと同じくKCP 3.0とWIN HIGH SPEEDに対応した。
G9ではカーソルキー部分がスライドの上側にあったが、G11ではすべてのキーを下側のボディに搭載。その代わりクローズ時でもタッチセンサーで操作が可能。また着信応答/終話用のハードキーを1つだけ搭載。着信中にこのキーを押すと受話になり、その状態で再度押すと終話になる。
X-RAY | G11 | |
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メーカー | 東芝 | ソニー・エリクソン |
ディスプレイ | 3型液晶(FWVGA) | 3.2型液晶(FWVGA) |
サイズ(暫定値) | 110×49×15.7 | 117×51×15.8 |
重量 | 約123g | 未定 |
WIN HIGH SPEED | ○ | ○ |
KCP 3.0 | ○ | ○ |
カメラ | 約808万画素 | 約808万画素 |
防水 | × | × |
無線LAN | × | ○ |
FeliCa | ○ | ○ |
連続通話 | 約210分 | 未定 |
連続待受 | 約270時間 | 未定 |
発売時期 | 11月中旬以降 | 未定 |