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2010年3Dテレビ選びの新基準を知る 第2回

プラズマのパナ VS 液晶のソニー 3D対決!

3Dは液晶×プラズマどちらが有利か? (4/5)

2010年07月26日 11時00分更新

文● 鳥居一豊

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2D映像を3D視聴できる? 3D設定メニューをチェック!

 次に3D設定を見ていこう。3Dメニューの調整項目はソニーの方が充実している。特に3D映像の見え方を好みで加減できる「3D奥行き調整」などの項目があるのはありがたい。3D映像の明るさについても「3Dメガネ明るさ」で調整できるので、好みの画面の明るさが選べるようになっている。

 一方のパナソニックは、方式の切り替えのほか、左右反転や斜め線フィルターなどの設定のみで、3D映像の見え方を調整する機能はない。

TH-P50VT2の3D設定。基本的には初期設定のままで特に設定を変更する必要はない。詳細設定の斜め線フィルターは横方向の解像度が半分になる「サイド・バイ・サイド」方式の番組用

KDL-52LX900の3D設定では、自動3D表示のオン/オフなどができる。基本的には「入」のままで使える

3D設定メニュー。3D映像の入力時は、3D奥行き調整や3Dメガネ明るさの調整ができる。好みに合わせて見え方を選べるのはありがたい

3D奥行き調整。左から最大(+2)、中間(0)、最小(-2)の違い。メニュー画面のブレ方だけでもこれだけ違いがある

3Dメガネの明るさの設定。3Dメガネ側が変化するのではなく、画面(メニューの白い部分)の明るさがこれだけ変化する

 TH-P50VT2にはなく、KDL-52LX900にはある機能が2D映像を3D映像に変換する「シミュレーテッド3D」。これがあれば、2DのDVDやBD、テレビ放送などを擬似的に3D化して視聴できる。ちなみに、パナソニックも7月下旬発売の「TH-P42VT2」「TH-P46VT2」には、同様の機能が追加されている。

シミュレーテッド3D効果の調整。弱/中/強の3つが選べる。シミュレーテッド3Dの場合は、メニュー画面ごと映像がブレてしまうことがわかる

 この機能は、相性の良いソフトとそうでないものがあり、どんなソフトでも3D効果が得られるというわけではない。一般的な映画ソースの場合、映像自体が奥に引っ込んだような印象にはなるが、映像そのものは飛び出すというほどでもない。心なしか奥行き感は増しているように感じるが、それもいかにも3Dというものではない。

 相性の良いソフトは3DCG系のアニメーションなど、いかにも3D映像化しやすいソース。こちらの場合は3Dソフトほどではないが良好な3D感が得られる。ちなみに2Dのアニメーションも相性が良さそうに思われたが、3DCGアニメほどの効果はなかった。いずれにしても3Dソフトが少ない現在ではあった方がありがたいが、あまり過大な期待はしない方がいいだろう。

3D映像方式の切り替えは、「3Dフォーマット」で行なう。シミュレーテッド3D/左右分割(サイド・バイ・サイド)/上下分割(トップ・アンド・ボトム)が選べる

 3D方式への対応はどちらも同じ。BDソフトのフレームシーケンシャル方式のほか、放送で採用されることの多い、サイド・バイ・サイドとトップ・アンド・ボトムに対応している。3Dテレビのマンダトリに対応しているわけだが、実用上はこれで十分だろう。

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