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アナログ停波後の跡地はどうなる?

画質良好!NTTドコモブースでmmbiが描くポストワンセグ

2010年07月15日 10時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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7月14日から開催されているワイヤレスジャパン2010のNTTドコモブースでは、マルチメディア放送(以下、mmbi)が特設スタジオを設置。番組配信デモとミニライブを行ない、アナログ停波後の跡地を使ったモバイル向け放送を強力にアピールした。

ワンセグを大きく凌駕する新しいモバイル放送

NTTドコモ内のmmbiブースはTV番組のスタジオ仕立てとなっている

 mmbiはNTTドコモのほか、日本テレビ、TBSフジテレビ、テレビ朝日、日本放送などの放送事業者の出資を受けて設立された企業で、アナログテレビ停波後の跡地となるVHF-HIGH(207.5~222MHz)というバンドを用いたモバイル向け放送を事業化するために作られた。VHF-HIGHバンドの利用事業者は1社のみだが、アナログテレビ停波まで1年を切ったこの段階でも決定しておらず、ワンセグ放送系のISDB-Tmmという方式を採用するNTTドコモのmmbiのほか、MediaFLOでの配信を掲げるKDDIが名乗りを上げている。

 ブースはさながらTV番組のスタジオで、生放送の番組をブース内のケータイに配信するというデモが行なわれていた。担当が訪れたときはお笑い芸人がmmbiの活用例を紹介する番組を放送しており、非常に盛況であった。

生放送を手前に並ぶ端末で視聴できる。ただ、無線での通信のため、やや遅延もあった

 会場の担当者によると、QVGAで15コマ/秒のワンセグに対して、mmbiではVGAで30コマ/秒で配信を行なうため、画質や音質もクリアで、臨場感が高い。デモで流されたサッカーの試合でも、(ワンセグと違い)きちんとボールが追えるクオリティを実現しており、十分視聴に耐えられることが体感できた。

 番組に関してはサイマル放送のワンセグに対して、mmbiでは有料の独自番組提供を目指しており、リアルタイムの配信のほか、蓄積されたコンテンツをオンデマンドに視聴するスタイルも用意する予定。ユーザーの嗜好にあったリコメンドサービスも提供される予定で、会場デモでもアピールされていた。

 視聴できる範囲に関しては、現在建築中の東京スカイツリーが関東近県をほとんどカバーするため、首都圏はいち早くスタートすることになるとのこと。対応端末に関してはチューナー内蔵のケータイのほか、モバイル無線LANのアクセスポイントにチューナーを内蔵することも検討している。この方法であれば、チューナーを内蔵していない端末でも視聴が可能になる。

 なお、VHF-HIGH帯の利用業者は近々総務省から発表されることになっており、mmbiが認可を受けた場合は、2012年の春をめどにサービスを開始する予定となっている。

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