今回紹介する「ペンタックス 645D」(以下645D、ボディのみで実売85万円前後)は、同社の中判カメラである「ペンタックス 645NII」をベースとした中判デジタルカメラになる。
まず手にした印象は「デカイ」。本体サイズは幅156×奥行き119×高さ117mmで、以前のように「ペンタックス 67」や「ハッセルブラッド」を手にしなくなった筆者には思った以上に大きく感じた。
しかし、それは慣れの問題。本体重量は約1.4kgと普段使用しているカメラの2倍もあるわけではなく、ただ体積が大きいのでそのように感じるだけだ。そもそも中判カメラなのだからこのくらいの体積があって当然だろう。
屋外での使用を想定した外装ボディはマグネシウム合金製で、70ヵ所にも及ぶシーリングにより防塵/防滴構造となった。さらに内部はアルミダイキャスト製シャーシーになっており、堅牢性を重視しているのがわかる。