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老舗ネットワーク管理ツールがますます賢く、簡単に

IPv6もESXサーバーも監視できるHPの「NNMi 9.0」

2010年06月25日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 6月24日、日本ヒューレット・パッカードは、ネットワーク管理ツール「Network Node Manager i 9.0 software(以下、NNMi 9.0)」を発表した。NNMi 9.0と上位版のNNMi 9.0 Advancedという2製品が投入される。

 NNMは旧OpenViewファミリーのネットワーク管理ツールで、すでに20年の販売実績を誇る老舗。オープンシステムのLAN監視を主軸に、機能強化が図られ、2007年にアーキテクチャを一新。ネットワーク構成の詳細な把握はもちろん、障害やパフォーマンス、可用性の管理などを実現している。

OpenViewの登場から続くNNMの歴史

 今回発表されたNNMi 9.0ではオペレーションの自動化、性能/リソース管理の統合、運用プロセスの標準化を目的に機能を強化。「幅広く情報を集め、賢く解析し、わかりやすく知らせる」という「簡単」「賢く」「広い」というセールスポイントとして謳っている。

簡単、賢い、広いの3つがセールスポイントとなる

 新機能の目玉としてはまずIPv6への対応。ICMPやSNMPなどにより、ポーリングを行ない、ノードの監視を行なえる。IPv4との混在した環境での監視が可能になった。また、VMwareのESXサーバーの監視にも対応した。ルーターとスイッチと同じく、ESXホストと仮想マシンを自動的に識別する。これらはNNMi Advancedのみ提供される。

IPv6の監視に対応した

 また、機器の性能情報を短期的な傾向として把握し、障害を防ぐリアルタイムグラフの提供や、iSPI for Performanceという性能管理のための3種類のオプション追加などが行なわれた。さらにネットワーク構成情報の検出において、新たにネットワーク機器のカードとポート特有の情報収集が可能になった。

性能監視のための3種類のオプションが追加された

 価格はNNMi 9.0が50万4000円、NNMi 9.0 Advancedが126万円となっている。

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