HTML5のWeb Formsで変わるフォームのマークアップ
5月の勉強会「ブラウザ開発者直伝、HTML5のツボ」は、オペラ・ソフトウェアのダニエル・デイビスさん、モジラジャパンの浅井智也さんの2人を招いて開かれた。HTML5の実装で先行するブラウザーベンダーの担当者から、最新状況を直接教わろうというのが今回の狙いだ。
ダニエル・デイビスさんのセッションは、HTML5で強化されたフォーム機能「Web Forms」の解説。デイビスさんは「ユーザーのストレスの軽減にWeb Formsは役立つ」として、input要素に追加された新しい属性を中心に紹介した。
HTML5のinput要素では、従来、JavaScriptライブラリーなどで実現していたUIを簡単に表示できるという。たとえば、type="date"ならカレンダー、type="range"ならスライダー、といった具合に、ブラウザー側があらかじめ用意してあるUIをHTMLだけで利用できる。
ある程度の入力規則を持たせることもできる。type="number"なら数字、type="email"なら電子メール、type="url"ならとURLといった具合だ。これらのtype属性値はフォームの見た目が変わらなくても、スマートフォンやタブレットPCなどのソフトキーボードの制御に影響してくるという。また、required属性を指定したinput要素は必須項目となり、JavaScriptで処理していたクライアント側での簡易的なバリデーションもHTMLだけでできるようになる。
デイビスさんはこうした新機能をブラウザー上でデモをしながら解説した。Web Formsはまだブラウザーによる実装の違いが大きく、「毎日のように変わっている状況」という。本格的な活用はまだ少し先になりそうだが、スマートフォンなどの新しいデバイスでのユーザビリティを考慮すると、いますぐ試してみるのがよさそうだ。
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4月、5月の勉強会ともに、終了後の会場でスピーカーからより突っ込んだ話を聞いたり、参加者同士でコミュニケーションを楽しむ姿が目立った。一般的なセミナーとの違いは、やはりスピーカーや参加者同士の距離の近さなのだろう。
SwapSkillsは今後も月に1〜2回のペースで開催される予定で、6月19日には「スマートフォン対応サイトの制作」の勉強会が、7月4日には「動画マーケティング」の勉強会が計画されている。
SwapSkills 2010開催予定
タイトル | スピーカー | 開催日 |
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HTML5 とセマンティック | 登壇者未定 | 2010年7月31日 |
HTML5におけるマルチメディア | 登壇者未定 | 2010年8月28日 |